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F1ファンのコース不法侵入事件、警備会社が収賄と協力を否定

2017年09月25日 07:31  AUTOSPORT web

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2017年F1シンガポールGP 深夜のマリーナベイ・ストリートサーキット
F1シンガポールGPの週末、ふたりのF1ファンが警備員に賄賂を渡してマリーナベイのレーストラックに侵入したと明かしたことで、主催者および警備会社が調査を行った。

 事件はF1ファンのカップルが、自らの行動をフェイスブックに投稿したことで明るみに出た。

 彼らはコース上で記念撮影をしている写真に次のようなコメントを添えている。
「午前3時。警備員に賄賂を渡してコースに入れてもらった。警備員はそれだけでなく写真も取ってくれた。F1ファンでない人たちには理解できないかもしれないけど、F1ファンなら分かるでしょう」

 シンガポールGPの主催者は警備会社と共に、実際に何が起きたのかについて調査を行った。

「我々の最優先事項は顧客の安全にある。我々は収賄の疑いを深刻に受け止めている」とマリーナベイの主催者側広報担当者は語った。

 写真を投稿した本人は、後になって、賄賂を渡したという発言を取り消し、ゲートが開いていたためにコースに入り、警備員に写真撮影を頼んだだけであると発言している。

 警備を担当したセキュリティ&リスク・ソリューションズ(SRS)の取締役ジョン・リアム氏は、関係者全員の話を聞いた結果、誰かが金銭を受け取ってファンをコースに侵入させたという事実はなかったと述べた。

「調査結果をイベントオーガナイザーに提出した。投稿に記されていたような違反はなかったことに彼らも我々も満足した」とリアム氏が語ったとChannel NewsAsiaが伝えた。

 警備員が写真撮影を行ったという件についても、少なくともSRS社のスタッフはそのようなことは行っていないとリアム氏は主張している。

 シンガポールGPのスポークスマンはその後、Channel NewsAsiaに対し、調査は終了し、これ以上の行動はとらないとコメントした。