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星野監督、今日の優勝は給油失敗をばん回した「関口に尽きる」/スーパーフォーミュラ決勝会見コメント

2017年09月24日 19:51  AUTOSPORT web

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スーパーフォーミュラ第6戦SUGOを制した関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
9月24日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝レースがスポーツランドSUGOで行われ、優勝した関口雄飛と優勝チーム監督の星野一義氏、2位のピエール・ガスリー、3位の中嶋一貴が決勝レース後の会見に登場。 決勝レースを振り返るとともに、ドライバーたちは最終戦となる次戦への意気込みを語った。

■関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/決勝優勝
「今日はスタートでトップに上がることができました。実は、朝のフリー走行でクラッシュして、ウオームアップを走った後にチェックをしたらクルマにまだ直りきっていないところがあると発覚したんです。だから、グリッド上でクルマを直してもらいました」

「けっこうドタバタだったけど、なんとかチームのみんなが(クルマの状態を)戻してくれました。セッティングも非常に決まっていた。チームに勝たせてもらった優勝になりました」

「残り2周の時点でペースを落としたのは、燃料が心配だったからです。チームから燃料がこぼれたと(知らされた)。どのくらいこぼれたのかわからなかったけど、チームからはできるだけ燃料を使わないように、と言われたので抜かれないように燃費走行で頑張りました」

「昨年の経験上、最終戦は獲得できるポイントが多いから最低でも1回は優勝しないと(チャンピオン獲得の)権利はもうないと思っています。昨年のリベンジということで、しっかり準備して優勝できるように頑張りたいです」

■星野一義監督(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
「今回は関口ひとりの力と言っていいでしょう。パフォーマンスもとてもよく、セットアップも関口が応えてくれることによって煮詰めることができました。今回はガソリン給油で失敗したんです。残量が見えない状態でした。そのあたりでは、彼に迷惑をかけてしまいましたね」

「そんななかで、関口が順位をあそこまで戻したんです。そういう意味では、今回は関口に尽きると思います」

■「オーバーテイクボタンが使えれば…」とガスリー、「岡山から調子は上向き」と一貴

■ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)/決勝2位
「非常にいいレースだったね。今回はスタートが大事だと思っていたんだけど、いいスタートをきることができて2番手になることができた。最初はフロント、リヤともにタイヤが厳しくて、レースの中盤でやっといいグリップをつかむことができたんだ。そこからプッシュできたのがよかったんだと思う」

「残り10周でピットインしたのだけど、これは非常にうまくいった。レースの最後にはクルマがとても速くて関口選手にも近づけたけど、残念ながらオーバーテイクボタンの残数がなかった。オーバーテイクボタンさえ使えれば(関口選手に)追い付けたかもしれないね。振り返ってみていいレースだったと思うし、3戦連続で表彰台を獲得できてよかったよ」

「最終戦に向けて、チームとともに頑張っていきたいと思ってるよ。今回はチャンピオン獲得も見えているから、逃さないように頑張りたいよね。今の目標はタイトルを獲得することだし、そのためにベストをつくしたいと思う」

■中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)/決勝3位
「スタートで順位を上げて3番手に上がることができました。ペースとしては悪くはなかったのだけど、少しずつ関口選手から離れていって、前のガスリーを追いかける展開でした。途中で(チームから)『(小林)可夢偉がピットに入っていない。だからもうちょっとプッシュしないといけない』と言われたんです。だから、途中からはひたすら目の前のラップタイムに集中しました」

「それでなんとか(可夢偉の)前に出ることができました。今年、岡山以降苦労していて、レースペースも悪けりゃ戦略もかみ合わない、というレースが続いていました。でもオートポリスからレースペースがよくなって、戦略も正しいものを選べていたと思います」

「この調子で鈴鹿で優勝できるように頑張りたいですね。(チャンピオンシップについては)例年そうですが、開幕戦(の成績が)よかったからといって最後までいいとは限らないのが難しいところです」

「でも開幕戦がよかったので、(最終戦を)楽しみにしています。僕は失うものは何もないし、自力で(チャンピオンが)獲れるわけじゃないので、思い切ってやるだけですよ」