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全日本F3第20戦SUGO:大津弘樹が坪井との攻防を制し嬉しい初優勝!

2017年09月24日 12:52  AUTOSPORT web

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全日本F3第20戦SUGOを制し、加藤寛規監督と初優勝を喜ぶ大津弘樹(TODA FIGHTEX)
全日本F3選手権は9月24日、宮城県のスポーツランドSUGOで今季最終戦となる第20戦の決勝レースが行われ、スタートからトップを守り切った大津弘樹(TODA FIGHTEX)が嬉しい全日本F3選手権初優勝を飾った。2位は坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)で、坪井の連勝は7でストップした。

 ファイナルラップのまさかの展開で、2017年のドライバーズチャンピオンが高星明誠(B-MAX NDDP F3)に決まった第19戦から一夜明け、全日本F3選手権は今季最終戦を迎えた。前日は曇天模様だったものの、この日は晴天に恵まれ、気温22℃(サーキットライブウェザーより)というコンディションで迎えた。

 スタートでは、前日の第19戦同様、ポールポジションスタートの大津弘樹(TODA FIGHTEX)がスタートを決めたが、2番手スタートの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)の加速が鈍り、3番手スタートの坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、そして4番手スタートの高星が続いていく。宮田は4番手で3台に続いた。

 序盤から前日の再現のように大津と坪井の戦いが展開され、それに高星、宮田がピタリと続いていくが、11周目のS字カーブで宮田がコースアウトを喫し、5番手につけていた阪口晴南(HFDP RACING F316)が4番手に浮上する。中盤以降、優勝争いは3台に絞られていった。

 13周を過ぎるあたりからラップダウンが出はじめるが、17周目の3コーナーで大津がF3-N首位の久保田克昭(Planex スマカメ・F308)にほんのわずかに詰まり、坪井が大津のテールにピタリとつける。しかし、その先のS字へのアプローチで粘りをみせた大津は、首位を守ったまま終盤戦に突入する。

 しかし、19周目のハイポイント立ち上がりで、9番手につけていた山口大陸(タイロクレーシング28号)がスピンしストップ。コース上に停止してしまったため、セーフティカーが導入される。SCは23周目に解除されることになるが、当然坪井は大津のインを狙っていく。

 ただ大津はリスタート後も坪井の激しいアタックをしのぎきり、そのままチェッカー! 渾身のガッツポーズとともに、嬉しい全日本F3選手権初勝利を飾った。2位は坪井、そして23周目の阪口のコースアウトで順位を上げていた宮田が、ファイナルラップの最終コーナーでイン側のラインを取り、チェッカー間際に高星をかわして表彰台を獲得してみせた。

 F3-Nは、序盤から久保田克昭(Planex スマカメ・F308)と長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)の攻防が展開されるが、長谷川が15周目の最終コーナーへのアプローチでスピンオフ。久保田が嬉しい初勝利を飾った。しかしレース後、セーフティカー中にスピンがあったとして痛恨のペナルティに。優勝はアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)、2位は途中ヤンとの接触でピットインしたものの、追い上げた植田正幸(Rn 山下製作所 F308)となった。