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スーパーフォーミュラ:P.MU/CERUMO・INGING 第6戦スポーツランドSUGO 予選レポート

2017年09月24日 05:02  AUTOSPORT web

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石浦宏明(P.MU/CERUMO/INGING)
2017 SUPER FORMULA
P.MU/CERUMO・INGING Race Report
第6戦スポーツランド菅生
◆9月23日(土)
天候:曇り|コース状況:ドライ
#1 国本雄資 9位 / #2 石浦宏明 8位

 2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦がスポーツランド SUGO で開催された。23日(土)に公式予選が行われ、P.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明が8番グリッド、国本雄資は 9 番グリッド獲得となった。

 前戦オートポリスラウンドから僅か2週間というインターバルで、スーパーフォーミュラの東北ラウンドがスタートした。スポーツランドSUGOは例年シーズンの終盤戦に位置付けられ、シリーズの行方を占ううえでも重要な戦いになっている。昨年は2台ともに苦汁をなめたP.MU/CERUMO・INGINGだが、今回はフリー走行から石浦が5番手とまずまずの手ごたえ。国本は、すでに長い距離を走行しているタイヤでチェックを行っていたため11番手と中団にはとどまっていたが、昨年に比べて好感触をもって予選に臨むこととなった。

 22日(金)の専有走行はドライコンディションで行われたが、土曜の予選日は朝から雨模様。午前9時のフリー走行までに雨は止んだものの、路面はウェットコンディションで始まった。序盤は水しぶきで視界を確保するのも難しいほどだったが、徐々にレコードラインも乾き、最終的には各車がスリックタイヤを投入。しかしアタックシミュレーションを行ったのは数台で、ほとんどのマシンは予選に向けたタイヤの皮むきに充てていた。

 予選までに路面コンディションは回復し、定刻通り午後1時15分にQ1がスタート。各車とも最初のアタックでは、1分6秒台後半のタイムで国本が12番手前後、石浦も9番手前後でいったんピットへと戻ってくる。セッション終盤のアタックでは、それぞれ1秒以上タイム更新を果たし、国本が1分5秒721で4番手、石浦が1分5秒864で7番手となり、揃ってQ2進出を決めた。

 Q1に比べて若干上空の雲が厚くなったように見えたが、Q2も引き続きドライコンディション。これまでの大会に比べて気温も路面温度も低い今大会では、タイヤのウォームアップが重要となるため、セッション開始前からピットロードへとマシンが並び始める。開始と同時に、P.MU/CERUMO・INGINGの2台を先頭に各車がコースイン。数周をかけたウォームアップの後、国本が1分5秒641をマークし暫定3番手につけたが、他のドライバーが続々とベストタイムを更新していく中で徐々に順位後退。僅か100分の4秒と非常に僅差で国本はQ2進出を逃し、9番手で明日のスターティンググリッドが決定した。石浦は、国本よりも約0.1秒速い1分5秒506を記録し、5番手でQ3進出を果たした。

 Q3も、セッション開始と同時にコースへ向かった石浦。1分5秒357と自己ベストタイムの更新には成功したが、このセッションでは他車が更にタイムを伸ばし、順位は8番手に留まった。明日の決勝は8番、9番グリッドからのスタートとなるが、シリーズタイトル連覇に向けて1点でも多くのポイント獲得を目指し、チーム一丸となって上位進出を狙う。

ドライバー/#1 国本 雄資
「今日は予選までにドライコンディションで走れる機会がほとんどなく、分からないことが多い中で予選に臨むことになりました。新しいことをトライした結果、ポジティブなこともありましたが、コンディションに合わせこむだけの時間がなく、すごく難しい予選でした。それでも、シーズンを通して自分たちが抱えている問題に対して、いい方向に向かっているような手ごたえも感じられましたし、レースペースは安定して走れるクルマにはなっていると思います。明日の決勝自体も大事ですが、今後に向けたことも考えながら走っていきたいと思います」

ドライバー/#2 石浦 宏明
「去年のSUGOラウンドを受けて、エンジニアがここに向けたクルマづくりをしてくれて、昨日の練習走行から手ごたえを感じていました。アジャストは必要だったので、それを今日の午前中にやりたかったのですが、あいにくの雨。やる予定だったものは入れて予選に挑みました。戦える手ごたえは感じていましたが、Q3で路面のコンディションが良くなったときに判断を失敗してしまった結果、8番手となりました。今年は決勝のペースがいいので、ここまでのレースではいろいろな作戦を採ってきました。自分のペースが良ければ明日も戦略の幅は広げられると思うので、まずはペース良く走れるような状態に持っていきたいと思います」

監督/立川 祐路
「去年はいいところのなかったSUGO戦でしたが、今年はそういうこともなく戦えそうな手ごたえを感じます。ひとまずホッとした部分はありますが、チャンピオンシップのことを考えると15号車が前にいるので、もう少し前のグリッドに行きたかったですね。SUGOは挽回が難しいですが、大きな問題があるわけではないですし、明日はなんとかアジャストして頑張ります」

総監督/浜島 裕英
「昨年に比べれば、SUGOに合うクルマになってきつつあるということでしょう。今回の予選も非常に僅差で、スーパーフォーミュラの難しさを感じられる戦いでした。だからこそ、最後までしっかりと走り切ることが大切になると思います。レースはチェッカーを受けないと分からないですから、きちんとそれぞれの仕事をして、頑張りたいと思います」