今季B-MAX RACING TEAM WITH NDDPとしては1台体制として全日本F3に挑んだ高星は、開幕ラウンドの岡山で2勝を挙げると、今季は合計で7勝をマーク。また、安定して表彰台圏内を獲得しつづけており、シリーズ後半戦で連勝を積み重ねてきた坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)に対し、この第19戦終了時点で12点差を築けば今季のチャンピオンを決められる点差だった。
迎えた第19戦で高星は、予選4番手から好スタートを決めるも、1コーナーでわずかに行き場を失い、アウトから阪口晴南(HFDP RACING F316)にかわされ5番手で序盤を戦うことを強いられる。ただ、坪井が2番手だったため、このままフィニッシュすればチャンピオンが決まるはずだった。
そんな高星は、これまでB-MAX RACING TEAM、そして高星自身もそこまで得意としていなかった鈴鹿サーキットでの第2ラウンドで連勝を飾ったことが、チャンピオンへの流れを作ることができたという。また、後半戦で坪井が怒涛の追い上げをみせたが、「苦しい戦いになると自分では思っていましたが、そういう時期こそ踏ん張らなければと考えていました。表彰台獲得を確実に続けてきたことが、チャンピオンに繋がったと思います」と今季を振り返った。