全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦・菅生で外国人ルーキードライバーのニック・キャシディ(KONDO RACING)が初ポールポジションを獲得した。そのかたわらでチームメイト山下健太(KONDO RACING)は下から3番目の17番手に沈みQ1敗退。予選後の山下に聞いた。
「昨日(金曜の占有走行)も今日(午前のフリー走行)も2日連続ビリですね。理由はふつうに遅かった、としか言えないです」
「昨日の走り出しからグリップ不足なので。前後のバランスはそんなに悪くはないんですけどグリップが足りなくて、昨日の走行では最終コーナーでハーフスピンもあって、自分自身も完全に攻め切れていない状況です」
グリップ不足で速さが足りないと嘆くも、チームメイトはPPを獲得している。今回、ふたりにどんな違いが起きているのだろうか。
「ニックさんのアタックラップは凄かったですね。あまりにも(結果が)違いすぎてわけわかんないですね。セットもそんなに違いはないんですけど。これまでは比較的、自分の方が予選でいい時が多かったので、ここにきてどうしてこうなっちゃったのかよくわからないです。ちょっとでも(セットアップを)外すとQ1で落ちてしまう。スーパーフォーミュラの難しいところです」
原因はわからないと嘆きながら、山下はこうも付け加えている。
「テストの時間が少なすぎちゃって、セットアップを外すとわけわかんないまま終わっちゃいますね。持ち込んだセットアップが良ければいい週末になるし、だめだと修正する時間もないまま終わっちゃいます。でも、条件はみんな同じなので、それを短時間で直せる力はまだない、そこは僕の実力不足です。まだまだ頑張らなきゃいけないですね」
「決勝もSUGOで抜くのは難しいですし、ペースもあまりよくない。ピット戦略もさほど大きな違いはないと思うのでスタートで頑張って何台か抜いて、とりあえずしぶとく頑張るだけですね」
山下自身も第4戦もてぎで初PPを獲得しており、山下自身もシーズンを通して注目度の高いドライバーに成長した。上位フィニッシュという結果以外にも、悪い流れで迎えたレースウィークをどううまく乗り切ることができるのかという課題も見えてきた。山下にとってルーキーイヤー最大の正念場を迎えている。