ルノーF1のアドバイザーを務めるアラン・プロストは、新たに結ばれたマクラーレンへのエンジン供給に関するパートナーシップ契約は、長期的にルノーの利益になるものだと評価している。
先週末に開催されたシンガポールGPにおいて、マクラーレンとホンダの提携関係は解消となることが発表された。マクラーレンは2018年からの3シーズンにわたり、その運命をルノーとともにすることを決めたのだ。
マクラーレンとルノーが提携するのは、両者の歴史のなかでも今回が初めてのことになる。プロストは、マクラーレンがワークスチームとしてのルノーにとっては脅威ではあるものの、新しい契約は満足できるものだとの考えを示した。
過去にドライバーとして4度のワールドチャンピオンに輝き、そのうち3度をマクラーレンで達成したプロストは「マクラーレンとの提携に至ったことはルノーにとって素晴らしい成果だ」とし、さらに以下のように語った。
「新たなパートナーを得ることだけでなく、長期的なルノーの戦略を考えるという面で、とても長い道のりだった。我々としては、すべてを把握しておきたかった」
「競争相手でもある強豪チームと組むという多少のリスクを取りはしたが、今回の契約は良かったと思う。だがワークスチームとしては、他のすべてのライバルを上回りたい」
「事態をしっかりと把握しておけるかどうかが問題だったのだ」
マクラーレンの契約は、トロロッソがルノーとの契約を更新せず、2018年シーズンからパワーユニットをホンダへと切り替えることで可能となった。
レッドブル・レーシングはその後ルノーから、2019年にレッドブルとの契約更新を行なわない旨が伝えられた。プロストはルノーの判断の背景について、以下のように見解を述べている。
「我々は今回エンジン供給の提携を受け入れたが、レッドブル傘下の2チームが、一方ではルノー、もう一方ではホンダと組んでいる状態ではかなり難しかった」
「我々はチームの将来をより良いものにしていきたい。そのためには、何がベストであるかを判断しなければならないのだ」