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全日本F3SUGO:大津弘樹が嬉しい初ポール! 高星、坪井は1列目に並べず

2017年09月23日 11:12  AUTOSPORT web

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全日本F3第19戦/第20戦のポールポジションを獲得した大津弘樹(TODA FIGHTEX)
全日本F3選手権は9月23日、スポーツランドSUGOで第19戦/第20戦の公式予選が行われ、乾きつつあるコンディションのなか、大津弘樹(TODA FIGHTEX)が第19戦/第20戦ともにポールポジションを獲得。嬉しい自身初のPPとなった。2番手には宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)が両戦ともつけている。

 いよいよ2017年シーズンの最終ラウンドを迎えた全日本F3選手権。ランキング首位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)か、2位の坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)か……。タイトル争いも大詰めのラウンドだ。

 グリッド位置が重要となるこのSUGOで、9月21日の専有走行からセッション終盤に盛んにタイムアタックが行われてきたが、木曜、そして金曜午前は坪井が最速。ただ、スーパーフォーミュラが走行して路面コンディションが変化した金曜午後は高星が1分12秒台まで入れ、SF後の路面変化に合わせたセットを成功させていた。

 しかし、22日の夜から宮城県内は強い雨が降り、迎えた23日朝の路面はウエット。朝のスーパーフォーミュラのフリー走行でレコードラインは乾いたが、滑りやすいコンディション、そして路面の状況も変化して10時15分からの予選を迎えることとなった。

 コースインとともに各車が一度アタックを展開するが、まずは大津弘樹(TODA FIGHTEX)が1分13秒226で最速に。次いで宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)、坪井、高星というオーダーとなる。各車一度ピットインした後、残り10分というところでふたたびコースイン。2回目のアタックに向かっていった。

 しかし、ここでS字カーブ立ち上がりでSYUJI(B-Max Racing F306)がストップ。まさかの赤旗中断となってしまう。セッションは延長されず、残り3分での再開となるが、ほぼ全車がいっせいにコースイン。アタックに向かっていった。

 チェッカーに向けて一気にアタックが展開されていくが、ここで一気に上位陣は1分12秒台まで突入。ベスト、そしてセカンドベストとも奪ったのは、自身初のポールポジションとなる大津だ。さらに宮田が第19戦/第20戦ともに2番手へ。同じく両戦とも坪井は3番手。高星が4番手という結果となった。F3-Nは、長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)が2戦ともポールとなった。

 タイトルを争うふたりにとっては、これでポールポジションの1点ずつを獲得することはできず、点差は変わらず19点のまま。また、坪井にとっても高星にとっても、1列目に並べない事態となった。14時55分からの第19戦決勝では、いったいどんなドラマが展開されるだろうか……!?