ポイントランキング3位につけているフェリックス・ローゼンクビスト 9月22日から宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われている全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦。最終戦鈴鹿を控えてチャンピオンシップに注目が集まるなか、ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)とともにルーキーながらタイトル争いに加わっているのが、ポイントランキング3位のフェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO TEAM LEMANS)だ。
シーズンの序盤は予選、決勝結果ともに目立った成績を残せなかったが、第2戦岡山のレース2で4位で初ポイントを獲得すると、そこから序々に本来の実力を発揮。第3戦富士から第5戦オートポリスまで3戦連続で表彰台を獲得。そのレースっぷりで特徴的なのが、決勝での粘り強さだ。
「予選順位については改善が必要だよね。(これまでのレースでは)とにかく後ろからのスタートがほとんどだった。もっとたくさんのポイントを獲得するには、上位のグリッドとそれを活かせる戦略が必要だ。だから(第6戦の)一番の目標は、予選順位を改善すること、そして確実にポイントを獲得すること。最終戦の鈴鹿に向けていい結果を残したいよね」
とはいいつつも、22日の金曜専有走行でローゼンクビストは18番手。金曜の走行は各車タイヤの使用状況が違うとはいえ、出だしとしては決していい順位ではない。それもそのはず、今回のSUGOはローゼンクビストにとってまったくの初走行。金曜の走行をコースサイドで見ても、他のドライバーとは違って走行ラインを模索するようにコース攻略に時間を費やしていた。
「このSUGOだけでなく、今シーズンのスーパーフォーミュラはすべて初めてのサーキットになるんだけどね」と、ほほえむローゼンクビスト。「明日にはもっと良くなると思うし、上の順位も狙えると思っているよ」と、言葉にできるのも、今シーズンのスーパーフォーミュラでセッションを追うごとに順位を上げてきた実績と、マカオ2度制覇、そしてアメリカやフォーミュラEなど世界各地のカテゴリーで結果を残してきた経験がバックボーンにあるからか。
「面白いサーキットだね。でもターン3が遅いし、全体的なペースもまだまだ」と金曜の段階ではSUGOの難しさを素直に語るローゼンクビスト。これまでのレースのように、このSUGOでもレースで怒濤の追い上げを見せることになるのか。いずれにしても、まずは予選のグリッドが注目される。スーパーフォーミュラ第6戦SUGOの予選はQ3までのノックアウト方式で、23日13時15分にスタートする。