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夏木マリ主演『生きる街』主題歌はBRAHMAN 追加キャストに佐津川愛美ら

2017年09月22日 19:41  CINRA.NET

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『生きる街』 ©2018「生きる街」製作委員会
2018年春に公開される映画『生きる街』の主題歌とキャストが発表された。

榊英雄が監督を務める同作は、東日本大震災によって生活が一変した家族を軸にした物語。津波に流された夫の帰りを信じて地元を離れずに生きる千恵子や、娘の香苗、息子の哲也ら家族の前に、夫のことが書かれた手紙を持ったドヒョンが現れるというあらすじだ。千恵子役を夏木マリ、かつて千恵子と同じ町に住んでいたドヒョン役を日本映画初出演となるイ・ジョンヒョン(CNBLUE)が演じることがこれまでにわかっていた。

今回出演が明らかになったのは、震災のトラウマから子供を持つことを恐れる香苗役の佐津川愛美、全てを震災のせいにして将来と向き合うことを避ける哲也役の堀井新太、香苗の夫役の吉沢悠。主題歌はBRAHMANの新曲“ナミノウタゲ”となる。“ナミノウタゲ”は10月4日にリリースされるBRAHMANのニューシングルに収録。ハナレグミがコーラスで参加している。

■佐津川愛美のコメント
石巻で撮影しました。あの時あの場所に私は居なかったはずなのに、時が経ったあの場所に行くと、涙が止まりませんでした。絶望を希望に変えるなんて事は難しいですが、それでも生きていくのは私たちです。また築いていく。生きていく。家族の物語です。

■堀井新太のコメント
この作品では、実際に震災が起きた場所で寝泊まりし、撮影しました。
その街で起こった事を実際に経験した訳ではありませんが、そこで震災の大きさを肌で感じ、風化させてはいけないと思い、それを僕なりに表現しました。
街が、人が、自然がゆっくり前向きに進んでく様子が「生きる街」だと僕は思います。
是非多くの方々に届けば嬉しいです。

■吉沢悠のコメント
一変したあの日から時が経ち、それでも石巻に居続ける母の物語。
それぞれ悩みを抱えた思いから「生きる」ということを強く語りかけてくる。
撮影期間中にも強い地震が起こり、僕は体が固まりました。映画に祈りを込めて、本気で取り組んだ現場です。

■BRAHMANのコメント
ある晩
電話を取ると
あの街で映画を撮ってきたから
主題歌を歌わないかと誘う
夏木マリ

ある朝
電話を取ると
あの街で流されたおっ母と息子が
夢に出てきたんだと泣きじゃくる
舞台の街の漁師

あの日
電話の向こうの街から
消えたナミノウタゲが
今は確かに聞こえてくる