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続けることで見つかる新たな“気づき”。Enjoyがテーマのカートレース、K-TAIに2度目の参戦

2017年09月22日 17:12  AUTOSPORT web

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K-TAIスタートシーン
8月5日(日)、ツインリンクもてぎにて夏のお祭りとして年に一度開催されるK-TAIに、2回目の参戦を果たした(どのようなレースかは過去記事を参照→http://www.as-web.jp/domestic/48858)。気持ちに若干の余裕ができたのか、今年は気づくことや学ぶことが多く、特に走行面では劇的改善が見られた。

 昨年は初参戦ということもあり、装備を揃えるところからスタートしたが、今回はその点を気にする必要はほぼ皆無となり、準備作業は拍子抜けするほどスムーズに進んでいった。

 レーシングスーツやヘルメット、ブローブやシューズに加え、K-TAIではチーム内でリブプロテクターが最低2セット必要であり、ネックガードなども推奨装備品。
 
 その大半を一気に揃えることとなると、普通のサラリーマンにとっては財政面が厳しいこととなるが、一式を揃えてしまえば気をつけるのは各装備に設けられる規格の使用期限のみ。あらゆる面でのハードルがとたんに下がる印象だ。

 また、いうまでもなく初参戦時とは心構えや気持ちの面でも変化が表れる。事前にマニュアルや手引書を読んでいたとしても、当日の時間の流れや自分たちのピットの位置などによって、個々の確認や微調整は必ず必要となるもの。
 
 それが2回目ともなると、「あぁ、あの件ね!」と大半があっさり解決。慌てふためくシチュエーションは大げさではなく8割減といったところだ。

 2回目以降の参加がこれほど手軽なのであれば、初参戦時の投資もあっさり消化できる。実は昨年、この事前準備に少々面食らったのだが、モータースポーツへの参加のチャンスが目の前にあるのであれば、それに乗っからないという理由が今や見つからなくなった。

 また前述のとおり、初参加となると事前も当日もバタバタ過ごすことになるが、今年は気持ちに余裕が生まれたことで、タイムや走り方など走行面に意識を向けられるようになった。

 ライン取りとブレーキングのタイミングに課題を絞ることによって、ラップタイムが向上し、しかもその数値は安定する。去年はタイムを削ることばかりに目がいき、周回ごとのライン取りも異なれば、アクセルのオンオフやブレーキングのタイミングもバラバラでラップタイムも乱高下していた。

 一方、今年はひとつのベースラインが生まれたことで、他車の走行ラインやブレーキングポイントに左右されることがなくなり、タイムが劇的に安定。そのことがさらなる心の余裕につながり、K-TAIおいてもスリップストリームがちゃんと機能していることに、恥ずかしながら初めて気付かされた。

 結果としては、自分がコースを飛び出しグラベルにスタックしたこともあり、昨年を下回るポジションでゴール。
 
 調子に乗ると痛い目をみるというレースの洗礼を2年目にして受けたのは、果たして早かったのか、それとも遅かったのか? 分かってはいたつもりでも、コース内に留まることがいかに大切であるかを身を以て知り、今後はレ―シングドライバーの同様のシチュエーションに対して苦言を呈さないことを心に誓った。

 今年も貴重な機会をくださったクラブレーシングにかかわるすべての皆さま、主催者及びサーキットの皆さん、オフィシャルの皆さん、どうもありがとうございました。
 
 レースに参戦するとなると、当然、順位を狙いたくなるもの。来年参加できるかどうかは未定なものの、もう“速く正確に”をとことん突き詰めたくなってきた。