FIAがF1への参加資格を得るためのスーパーライセンスシステムを変更することを発表した。
F1に参加するためにはスーパーライセンスを取得する必要がある。条件としては、18歳以上であること、各カテゴリーのランキングに応じて与えられるスーパーライセンスポイントを過去3年間に40点以上獲得すること、過去2年以上、ジュニアシングルシーターに参戦したこと、運転免許を持っていること、F1のスポーツレギュレーションに関するテストにパスすること、デビュー前に最近のF1マシンで300km以上のテスト走行を行うこと、といったものが定められている。
21日に開催された世界モータースポーツ評議会会合で、一部カテゴリーにおけるスーパーライセンスポイントの配分を変更、新たな対象カテゴリーを加えることが承認されたとFIAは発表した。
F2についてはランキング3位までに40点が与えられることに変更はない。しかし一部カテゴリーにおいて、与えられる点数が減らされ、一方で、多数のカテゴリーがポイント対象に加えられた。
ヨーロピアンF3とフォーミュラEでは、今後チャンピオンには30点(これまでは40点)、2位には25点(これまでは30点)が与えられるという変更がなされた。
WEC LMP1はランキング3位以外はすべて変更、トップ2は点数が減らされたが、4位から10位に与えられるポイントは増えている。
他にも、GP3、フォーミュラV8 3.5のポイントが減らされ、日本のスーパーフォーミュラも、ランキングトップ6に与えられるポイントが変更された。チャンピオンへのポイントは25点から20点に、2位は20点から15点に、3位は15点から10点に、4位は10点から8点に、5位は7点から6点に、6位は5点から4点に、それぞれ減ることになった。
一方で、新たにポイント対象となったカテゴリーも多数あり、WEC LMP2、WEC LMGT-Pro、WEC LMGT-Am、IMSA、NASCARカップなどに加え、日本のスーパーGTでもチャンピオンへの15点をはじめ、ランキングトップ8にポイントが与えられることになった。
FIAは多数のカテゴリーに「すべての(ロードコース)ラウンドがFIAに承認されたトラックで開催されることを条件とする」との但し書きをつけている。
さらにFIAは、若いドライバーたちのステップアップに、よりはっきりとした道筋を作るため、F1スーパーライセンスの下位に位置する“FIAインターナショナルAライセンス”の新たなシステムを承認したことも明らかにした。