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マクラーレンF1「ルノーPUのポテンシャルは高い」。“特権的カスタマー”待遇で不利はなしとも主張

2017年09月22日 07:22  AUTOSPORT web

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2018年からマクラーレンはルノーのパワーユニットを搭載する
マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、ルノーとの2018年からの契約では他チームと同等のエンジンが提供され、将来のデザインについての発言権もあると語った。

 F1シンガポールGPの週末、マクラーレンがホンダとの契約を2017年末で打ち切ること、2018年から3年間の契約をルノーと結んだことが正式に発表された。

 ワークス待遇を強く望んで2015年にホンダと契約を結んだマクラーレンが、来年からはカスタマーチームの立場に戻るわけだが、ブーリエは決して不利な状況ではないと主張する。

「我々はルノーの“特権的カスタマー”になる。エンストン、あるいはレッドブル・レーシングと同じエンジンを提供され、同じ情報にアクセスできる」とブーリエはFormula1.comのインタビューにおいて語った。

「ルノーとは重要なパートナーシップを結んでいる。将来に向けて検討すべきかもしれないアイデアを取り入れるため、彼らと共に取り組む可能性もある。それによって将来に向けて影響をおよぼすこともできるのだ」

「もちろん2018年はフルワークスチームとは異なる状況になる。だがすべてのプラスとマイナスを見た上で、我々は決断を下した。これはマクラーレンにとって今後の3年に関しては最善の決断になると確信している」

「契約上は我々は平等に扱われる。もちろん心情的な面は大きく、(ルノーの側に)優先順位をつけたい気持ちはあるだろうが、契約上はすべて平等に扱われる」


 ブーリエは、ルノーからの説明により、2018年のパワーユニットは大きく改善するという期待を抱いているという。
 
「ルノーから得た情報によると、彼らのエンジンは競争力が高い。メルセデスとフェラーリには少し遅れているが、ポテンシャルはある」
 
「話し合いを持ったところ、彼らは信頼性とパフォーマンスの両面に取り組んでおり、来年はよりコンペティティブになるだろう」

 もしレッドブルが噂どおり2018年末でルノーとの契約を終了するなら、マクラーレンはルノーのセミワークスの立場になるとブーリエは示唆した。 

「ルノーと組むことによるアドバンテージは他にもある。エンジンのデザインに発言権があることだ。2019年にはほぼ“ファクトリー”という解決法を得ることになる。そうなればカスタマーエンジンに比べてアドバンテージを持つことになる」   
 
 パワーユニットの確定に時間がかかったため、来季マシンの開発作業を急ピッチで進め、遅れを取り戻す必要があるとブーリエは語った。

「2018年のマシンに全力で取り組んでいく。エンジンのレイアウトに関して大きな変化があるので、すでに考えていたいくつかのパーツの設計をやり直す必要がある。決断の件で少し遅れが出ている。この決断があと2週間ほど早くなされていたらと思う」