お見合いイベントの企画・運営などを行うDEFアニバーサリーは、外面ではなく内面を重視した婚活パーティー「マスクdeお見合い」を開催している。
参加者は全員マスクを付けて集合。外見の情報を減らして、相手の内面に目を向けるためだという。2010年から70回以上開催され、のべ5000人以上が参加している。
体の一部分を隠すと気持ちがオープンになる?
しかしゲレンデや歯医者のように、顔の一部分を隠すことで逆に外見を期待してしまう事態に陥らないのだろうか。同社代表の松村佳依さんは、キャリコネニュースの取材に、
「100%ないとは言い切れませんが、『外見より内面を見てください』というイベントなので『今回は内面を見よう』という心持ちで参加されている方が多いように思われます」
と話す。さらに参加者は20~30代の「婚活初心者」が多いといい、
「実は、顔や名前をすべて出して勝負するより『マスクで隠した方が気軽に婚活パーティーへ参加できる』という声も少なくはないんですよ」
と話す。企画段階では「マスクで顔を隠す」ということはジャストアイディアだったというが、後々、心理学の専門家から「体の一部分を隠すと気持ちがオープンになる」ということを聞いたという。緊張しがちな婚活初心者にとっては、合理的なイベントなのかもしれない。
マッチング率70%「結婚式をプロデュースしたことも」
イベントは、司会によるイントロダクションから始まる。その後、1対1で異性全員と会話し、4~5人でグループトークを行う。全員マスクを着用している以外は一般的な婚活イベントにも思える。
しかしその際、「仕事と恋愛、片方は一生上手くいくが、もう片方はうまく行かないとしたらどちらを取る?」「一軒家かマンション、住むならどっち?」など相手の内面が分かるようなトークテーマが振られるという。
フリートークタイムを経て、最後に専用アプリでマッチングを行う。開催回によっては、お酒を交えた2次会が行われることもある。マスクをしたままだと飲食ができないため、このときはマスクを外して参加してもらうという。
同イベントでのマッチング率は70%と非常に高く、松村さんは、
「同社は結婚式プロデュース事業も行っており、マスクdeお見合いで出会ったという人の結婚式のお手伝いをしたことも多々あります。交際から結婚へ発展したカップルも多いようですね」
と話す。今後はさらにエリアや会員を増やして展開していくという。
次回は、9月24日に東京で開催される。他にも9月30日に京都、10月9日に愛知と岐阜など全国各地で開催される予定だ。