リクルートブライダル総研は9月21日、「結婚による生活の変化」に関する調査結果を発表した。
調査は、今年3月28~29日、「夫婦関係調査2017」の一環として全国の既婚者かつ本人が初婚の人、および離婚経験のある独身者(結婚経験1回)の20~60代の男女を対象に実施。2915人から回答を得た。
女性は男性より「家事の負担が増える」と感じる人が多い
「結婚による生活の変化」を聞いたところ、回答の上位10項目は以下の通りになった。
1位:家族としての絆が得られる(77.5%)
2位:精神的安定(安らぎ・寂しくないなど)が得られる(70.3%)
3位:好きな人と一緒にいられてうれしい(68.0%)
4位:家事の負担が増える(55.4%)
5位:社会的に信用される(51.1%)
6位:子育てに苦労する(49.5%)
7位:経済的に安定する(42.8%)
8位:親戚づきあいなどが増えて面倒だ(42.1%)
9位:相手の親の面倒をみなくてはならない(42.1%)
10位:仕事に打ち込める(35.8%)
1~3位までは「絆」や「精神的安定」というワードが並び、男女ともに心のつながりを結婚のメリットと感じているようだ。回答率に男女による大きな差は見られなかった。
しかし4位以降は結婚のメリットとデメリットが混在。回答率の男女差も開いている。とりわけ、4位の「家事の負担が増える」は、男性39.1%に対して、女性は70.4%と、約30ポイント差だ。
また、8位の「親戚づきあいなどが増えて面倒だ」、9位の「相手の親の面倒をみなくてはならない」においても、女性の回答率が男性よりも20~30ポイントほど高く、女性は結婚によって家事や義実家との付き合いの負担が増すと感じている人が多いことがわかる。
結婚31年以上の男性の約6割が「仕事に打ち込める」と回答
一方で、10位の「仕事に打ち込める」は男性が47.7%に対して、女性は24.7%と、男性の回答率が女性を大きく上回った。男性は結婚によって仕事に意欲的になるようだ。
既婚男性の「仕事に打ち込める」という回答を結婚年数別に見ると、「結婚年数1年~10年以下」の既婚男性では34.1%。「11年~20年以下」では43.4%、「21年~30年以下」では57.3%、「31年以上」では58.0%という結果になった。結婚年数が経つにつれて仕事に打ち込めるようになる人が増加している。
これについて、調査を行ったリクルートブライダル総研はリリース内で、
「結婚生活をスタートさせ、2人で生活を送っていく中で、配偶者のサポートの重要さを知り、結果的に『仕事に打ち込めている』という実感が生まれているのかもしれません」
と述べている。