現在F1世界選手権でポイントリーダーのルイス・ハミルトンは、メルセデスはシーズンの終わりまで2017年型マシンW08の弱点に付き合っていかなければならないだろうと語った。
メルセデスは第14戦シンガポールGP終了時点で9度の優勝を飾り、タイトル獲得に向けて順調に見えるが、主にハイダウンフォースのコースで浮上する、今季型W08の根本的な弱点に悩まされている。
今シーズン序盤のモナコGPが期待はずれのパフォーマンスに終わった後、チームはマシンの弱点にある程度は対処した。しかしフェラーリSF70HやレッドブルRB13が優れたパフォーマンスを発揮する、ダウンフォースが重要なレースとなると、メルセデスのチームもドライバーもいまだに慎重にならざるを得ない。
「この週末は、僕たちのマシンの強みと弱み、そして性質がよく表れていたと思う」とハミルトンはシンガポールを去る前に語った。
「ドライコンディションだったら僕たちは負けていた。おそらくモナコの次かその次くらいに僕たちが不得手なコースだ。優勝できたのは本当に素晴らしいことだ」
「気を抜くことなく、このマシンからすべてを引き出し続けなければならない」
「将来、改善するために何ができるかは分かっている。ただ、このマシンでそれをすることはできないだろう。次のマシンでは可能かもしれない」
「その際に、かえって悪くならないように気をつける必要がある。他の部分では実際、とても良いパフォーマンスを発揮しているのだから」
シンガポールGPではメルセデスは幸運だったが、メルセデスを苦しめるかもしれないサーキットはこの後もまだいくつか残っている。
「この先の日本GPは、ダウンフォースがかなり必要だから、僕たちにとって最高に得意とはいえないコースだ」とハミルトンは語った。
「ブラジルでも同様に他のチームが強力なパフォーマンスを発揮するだろうし、メキシコもダウンフォースをしっかり生み出せるチームが優勢になるだろう」
「正直なところ、接戦になると思う。予想するのは難しいよ」とハミルトン。「その時になってみないと分からない」