トップへ

MotoGPアラゴンGPプレビュー:同点のチャンピオン争い。シーズン終盤へ向け重要な一戦

2017年09月20日 18:22  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

MotoGPアラゴンGPプレビュー:同点のチャンピオン争い。シーズン終盤へ向け重要な一戦
今週末、スペインのモーターランド・アラゴンでMotoGP第14戦アラゴンGPが開催される。

 モーターランド・アラゴンはスペインのアラゴン州にあり、バルセロナと首都マドリードとの中間地点の山間部に位置する。2009年の9月に完成したコースだが、2010年に当初開催が予定されていたハンガリーGPが資金的な問題による新コース建設の遅れから開催不可能となり、代替としてアラゴンで開催され、それ以降、アラゴンGPがカレンダーに定着している。

 アラゴンGPの開催により、2010年以降、スペインでは、ヘレス、カタルニア、アラゴン、バレンシアと計4回のグランプリが開催されている。

 モーターランド・アラゴンは、1周5.078kmの反時計回りのレイアウトで、左コーナー7、右コーナー6の計14コーナーで構成されており、中低速コーナー中心のコースレイアウトだが、アップダウンがあることが特徴だ。

 今レースでヨーロッパラウンドはいったん終了。10月の日本、オーストラリア、マレーシアのフライアウエイ3連戦を戦った後、再びヨーロッパに戻り、バレンシアで最終戦を迎える。

 昨年のアラゴンGPは3クラス共ドライコンディションで決勝レースが争われ、MotoGPクラスでマルク・マルケス(ホンダ)が優勝、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が2位、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が3位に入賞した。Moto2クラスではサム・ロウズ(カレックス)、Moto3クラスではホルヘ・ナバーロ(ホンダ)が優勝している。

 MotoGPクラスでは前戦サンマリノGPでマルク・マルケス(ホンダ)が優勝、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)と同ポイントの199ポイントに並んだ。今季の勝利数ではそれぞれ4勝だが、2位獲得回数でマルケスが上回っており、同ポイントながら、マルケスがランキングトップに返り咲いた。フライアウエイラウンド前のこの一戦はチャンピオン争いにとって重要な戦いとなる。

 ランキング3位にマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)。ビニャーレスはサンマリノGPではポールポジションを獲得しながら、雨となった決勝では4位に終わった。このため、上位二人とのポイント差は16ポイントに広がった。

 いっぽう、サンマリノGP直前に右足を骨折するケガを負い、ホームレースの欠場を余儀なくされたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は、ビニャーレスとのポイント差が26ポイントに拡大。トップの二人からは42ポイント差となり、チャンピオン争いが厳しい状況になった。

 当初、復帰までは約1カ月かかると言われており、アラゴンGPにはマイケル・ファン・デル・マークの代役参戦が決定していたが、ロッシは今週に入ってミサノで市販バイクながらテストを実施。9月20日のメディカルチェックの結果次第で、アラゴンGPで復帰する可能性も出て来た。

 ランキング5位のダニ・ペドロサ(ホンダ)はロッシとのポイント差が7ポイントとなった。インディペンデントチーム勢トップ、ルーキートップのランキング6位にヨハン・ザルコ(ヤマハ)が続き、サンマリノGPでマルケスとトップ争いを展開し、2位に入賞したダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)がランキング7位に浮上、3ポイント差のランキング8位にカル・クラッチロー(ホンダ)が続き、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)はクラッチローから2ポイント差のランキング9位に後退。

 ジョナス・フォルガー(ヤマハ)がロレンソから6ポイント差のランキング10位に続き、ランキング7位からランキング10位までは11ポイント差の中に4人のライダーが接近する混戦となっている。