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オタク向け結婚相談所「とら婚」が「オタク趣味以外にも目を向けて」とアドバイスして物議 真意を聞いてみた

2017年09月20日 18:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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オタク向けの結婚相談所「とら婚」秋葉原本店の公式アカウントは9月18日、婚活中のオタクに向けて次のようなアドバイスをツイートし、ネット上で物議を醸すこととなった。

「(1)オタク趣味しかない人
(2)オタク趣味を持つけど他にもいろいろやっている人
(3)オタク趣味を持つけどなんらかのスペックが高い人
選ばれるのは(2)か(3)です
なので是非自分に『付加価値』を持たせてください
それは多ければ多いほどいいです
だから、オタク以外のことにも目を向けて欲しいです」

このツイートに対し、「好きなことに対して一所懸命でなにが悪い?」といった反発の声や「結局面白い人間ってのは、幅広い教養がある人」といった賛同の声がいくつも寄せられている。

「オタク趣味の話題のみだけでなく対応できる幅を広げていくのが大切」

同アカウントは、続けて、「その(※編注 オタク趣味の)話題が尽きたらどうするの?デートはどこ行くの?お相手のご両親と何を話すの?子どもが出来たら何で遊ぶの?趣味を押し付けるの?オタク趣味をどうしてもできなくなったときどうするの?」と投稿。やはりオタク趣味以外にも幅を広げないと結婚は難しいということか。

ツイートの真意を確かめるべく、キャリコネニュースがとら婚の担当者に問い合わせたところ、「オタク以外の『話題に挙げられる分野』、例えば料理や音楽、スポーツなども含めて趣味があった方が婚活という場では選ばれやすいのは確かです」と説明した。

「お相手のご両親とのお付き合いやお子さんのことなど将来のことを考えた時、オタク趣味の話題のみだけでなく対応できる幅を広げていくのは大切だと考えています。多くの人はオタク趣味以外にも魅力や話題の引き出しを持っているのに、当たり前すぎて気が付いていないだけなので、実はそれほど心配する必要はありません。そこは我々におまかせください」

すでにその人が持っているはずの「オタク」以外の引き出しに気が付ければいいということのようだ。

「『アニメ好きな人に限る』など、こだわりすぎると選択肢を狭めてしまう」

またオタクだからといって、婚活が格段に難しくなるというわけではないという。

「婚活は、好みの近しい多くの候補者同士を比較して『この人だったらどうかな』と選ぶ流れになっています。『結婚したいけどアニメ好きな人に限る』など、こだわりの部分だけを自分の個性としてPRすると、自分からもお相手からも選択肢を狭めてしまい、それ以外に何かしらプラスアルファの部分を持っている方がいると見劣りする場合が多くなります。
こだわりに対しては『お互いの趣味を認め合えればOK』という意識で、自分自身を深堀して何かしらプラスしていけば、ぐっとお付き合いのできる成功率は高まります」

今年の2月末に開設して以降、同結婚相談所には、メールマガジンでパーティーの情報を受け取る無料会員が400人以上、有料会員が130人以上集まっている。会員の平均年齢は男性で36歳、女性で31歳だ。

男女ともにアニメや漫画、ゲームが好きな会員が多い他、男性ではパソコンやライトノベル、女性では同人誌や歴史が好きな会員がいる。まだオープンして半年ほどしか経っていないが、成婚に至るカップルも誕生しそうだという。