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フロントのフィーリングに苦しんだ高橋巧、トップ10入り果たすも「運に助けられた」

2017年09月20日 16:12  AUTOSPORT web

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初参戦ながら難コースのアルガルベで結果を残した高橋
スーパーバイク世界選手権(SBK)第10戦ポルトガルに代役参戦した高橋巧。自身として初めてのSBK参戦であり、4年ぶりのSBKへの日本人ライダー参戦としても注目を集めた高橋が、レースを振り返った。

 高橋は2017年シーズン、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaから全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦中の27歳。2017年シーズンは第7戦オートポリスを終えてランキング2位につけている。また、鈴鹿8時間耐久ロードレースでは3度の優勝経験のほか、MotoGP日本グランプリでのワイルドカード参戦経験を持っており、SBKへの参戦は、今回が自身初だ。

 高橋はRed Bull Honda World Superbike Team(レッドブル・ホンダ・ワールドスーパーバイク・チーム)から参戦。チームメイトは2016年までMotoGPに参戦していたステファン・ブラドルだ。

 SBK第10戦が行われたポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキットはいわゆるテクニカルコース。攻略が難しいコースだと言われている。

 高橋はその難コース、アルガルベで行われたSBK第10戦のレース1を15位、レース2を10位でフィニッシュし、2レースともにポイントを獲得した。

 高橋はレース1を「難しいレースでした」と振り返る。レース序盤からフロントのフィーリングに苦しんだため、気持ちよく走ることができなかったという。

「そのため前のライダーの後ろにつくことができず、レースのほとんどを単独で走ることになりました。最終的に1ポイントが取れたのはラッキーでしたが、明日の(レース2での)目標はほかのライダーについていくことです」とコメント。レース2ではさらに上位でのフィニッシュを目指すと語った。

 レース2では言葉通り、ポジションを5つ上げて10位フィニッシュを果たした高橋は「(レース2の)今日はセットアップをいくつか変更しましたが、序盤にペースを上げられない問題は変わりませんでした」とレースを振り返った。

「しかし、レース終盤には、9位を走る(アイルトン・)バドビーニとのギャップを縮め、運にも助けられて、目標だったトップ10でチェッカーを受けることができました。最後までしっかりと走ったことで、経験を積むことができました。次回のヘレスを楽しみにしています」

 高橋は次戦、9月30日、10月1日開催の全日本第8戦岡山でのレースをはさみ、10月20~22日開催のSBK第12戦スペインに参戦する。