映画『ダンシング・ベートーヴェン』が、12月23日から全国で公開される。
2007年に逝去したフランスの振付家モーリス・ベジャールの振付による、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン『第九交響曲』のバレエ作品の東京公演の舞台裏を捉えた同作。モーリス・ベジャール・バレエ団と東京バレエ団、指揮者のズービン・メータ率いるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の競演によって行なわれた同公演が出来上がるまでのリハーサルの様子や、ベジャールの後継者ジル・ロマンのもとで練習に励むモーリス・ベジャール・バレエ団のダンサーたちが織りなす人間模様を映し出す。
作中では第2幕のメインを任されるも妊娠が発覚し、キャリアが中断することへの不安と生まれてくる子への愛情で揺れ動くソリストのカテリーナ・シャルキナの様子や、子供の父となるオスカー・シャコンが良き父親になろうと奮闘する様などが捉えられているほか、モーリス・ベジャール・バレエ団に所属する大貫真幹をはじめとする日本人ダンサーも登場する。監督は『ベジャール、そしてバレエはつづく』のアランチャ・アギーレ。