世の女性の「友達」に対するプライオリティが、とことん低下しているような気がする。先日のガールズちゃんねるに立った「友達に会うのがめんどくさいひと!」というトピック。「年齢を重ね、だんだん友達と会うのが億劫になってきた」というトピ主に共感する声が殺到し、「話が合わない」「一人で好きな事をやっているほうが気楽で楽しい」などといったコメントが多く挙がっていた。
特に目立ったのは「約束の日にちが近づくにつれて嫌になる」という現象だ。「〇〇に行こう」などと話している間は問題ないが、いざ前日になると憂欝になったり、中止になるのを願ってしまうという人も。中には
「約束した瞬間から会うのをやめる理由見つけてる」
「自分で約束しといて会う前日に憂鬱になる」
などというぶっちゃけたコメントがあったが、相手の友達が知ったらけっこうなショックだと思われる。(文:みゆくらけん)
「会った後の疲労感半端ない。もはや顔から疲れてる」
しかしなぜ、約束後に億劫な気持ちになってしまうのか。そんなに嫌なら最初から約束なんかしなきゃいいのに、と思ってしまうが、どうもそこには複雑な思いがあるようだ。多数のコメントから推測するに、億劫になる理由は「会ったら疲れる」ということに尽きるのではないかと考えられる。ある人は気持ちの流れを次のように説明している。
「会う前→めんどくさい。会う→わりと楽しい。会った後→すごく疲れる」
疲れるとわかっていながら会う約束をするのは、「会ったら会ったで(多分)ソコソコ楽しい」ということを知っているからか。それとも、「疲れる」が「楽しい」を上回っていたとしても「ぼっちになるよりはマシ」と考えているからか。他にも「会った後の疲労感半端ない。もはや顔から疲れてる」というコメントまであった。
「相手にとって何がマウンティングになってしまうのか分からない」
疲れてしまう理由は「なんだかんだで無意識に気使っちゃうから」というものが多い。特にアラサー以降となると、既婚未婚・子持ち子ナシ・世帯年収の差などの違いが明白に出てくるため、地雷を踏まないようにと探り合いの会話になったり、価値観の違いで共感しにくくなってしまうようだ。
「相手にとって私のどの発言をマウンティングだと思うのか分からないし、独身の子に合わせて仕事や恋愛の話をする気もない。友達って難しい」
このような声は多く挙がっていた。
また、変わったところでは生活習慣の違いを指摘する声もあった。ある愛煙家は一緒にいる友達が非喫煙者の場合、吸う・吸わない問題で非常に気を使うとし、「タバコが吸えない場所が増えてから1人行動の方が楽になった」とコメントしている。
マウンティングにしろ、生活習慣の違いにしろ、今は結局「表面上の付き合いは淘汰されていく」時代なのだろう。
「SNSがない時のほうが会ったとき話題に困らなくて良かったかも」「ネットの手軽さ知ったら友達は重荷でしか無くなった」というコメントもあったが、今はSNSがあって、なんとなく繋がっている気になっている反面、気づかないうちに「精神的なひきこもり」になっている人が多い印象だ。そんな中、コアな部分で「繋がっていたい」と思える人がいるとしたら、それは相当ラッキーなことなのかもしれない。