会社員と切ってもきれないのが通勤だ。毎日のように満員電車に揺られればそれだけで体力を消耗する。自宅から会社まで距離がある人であればなおさらだ。
2ちゃんねるには9月6日、「東京の西住みほんと通勤辛い」というスレッドが立った。スレ主はJR中央線沿線に住んでいると思われる人物で、
「中央線混み過ぎwww」
と嘆いている。
「みんな中央線だからな メトロがないのはキツすぎる」
どこから「西住み」なのかはっきりしないが、JRの立川駅や国分寺駅あたりを利用しているのだろうか。スレ主が通勤に要する時間も不明であるが、後の投稿で「新宿までが一番キツい」と書いていることから、同路線の新宿駅以東の駅まで通勤していると考えられる。
仮に最寄駅を立川駅、目的地を四谷駅として平日朝の7時台で時間を調べると、通勤快速で約40分、快速で約50分かかる。この時間をぎゅうぎゅう詰めの車内で過ごすのはきつい。
国土交通省の2016年度の鉄道混雑率データによると、中央線快速の中野→新宿区間は187%。首都圏では7位に入る混雑ぶりだ。中央線は遅延が多いことでも知られ、巻き込まれたらさらに厄介なことになる。
スレッド内でも、朝の中央線の過酷さに同意する声が相次いでいた。
「みんな中央線だからなwメトロがないのはキツすぎる」
「西はほんまコスパ悪いよな。武蔵境とかそこに生まれたなら最高やけど、通勤のために住むとこじゃない」
同じ中央線でも、三鷹駅からはJR以外に東西線を、荻窪駅からは丸ノ内線を利用できるが、中央線しか走っていない駅であれば混雑した電車に乗るしかない。
過去1年でテレワークをした人は約8%にとどまる
ただ、どの沿線に住んでいるかを問わず、毎日通勤に長い時間を費やすのは疲れる。「毎日毎日毎日毎日通勤に4時間かけて本当に馬鹿馬鹿しい。生きててもつまらない」という嘆きも挙がる。
それならば、会社の近くに引っ越せばいいという意見もあった。「独身で通勤に時間かけてる奴はアホだと思う職場の近くに引っ越せば色々捗るのに」というのだ。確かに通勤のストレスは緩和されるが、都心は賃料が高く家計の負担が増すため、簡単に行動できない。
働く人の通勤の負荷を軽くしたり、育児や介護のため働く場所に制約がある人でも仕事ができたりするよう、ITを活用して自宅やサテライトオフィスで作業をする「テレワーク」の導入が叫ばれている。
しかし総務省が発表した2016年の「通信利用動向調査」を見ると、過去1年間にテレワークを実施したことがある」と答えた人は8.2%にとどまる。「勤務先にテレワークができる制度がない」ことが理由の1位だ。テレワークを導入する企業も13.3%と少ないのが現状だ。セキュリティ面への不安や効果を疑問視する声も挙がる。
重要なのは仕事をすることなので、通勤で疲弊して仕事のパフォーマンスが落ちては元も子もない。多様な働き方を実現してきたいところだ。