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ボビー・ヒーナン氏死去、ヒールを輝かせた米プロレス史上最高のマネージャー

2017年09月18日 18:23  Techinsight Japan

Techinsight Japan

WWE名物マネージャー、ボビー・“ザ・ブレイン”・ヒーナン氏が死去(画像は『WWE.com 2017年9月17日付「WWE Hall of Famer Bobby “The Brain” Heenan passes away」』のスクリーンショット)
ボビー・“ザ・ブレイン”の名で親しまれた米イリノイ州シカゴ生まれの元プロレスラーで、名物マネージャーとして名を馳せたボビー・ヒーナン氏が死去した。悪賢さからヒールのレスラーをそれは輝かせたヒーナン。しかし満73歳にして病との長い闘いに敗れたことを米プロレス団体WWEが発表した。

ボビー・ヒーナン(本名:レイモンド・ルイス・ヒーナン)は1965年にレスラーも兼任するプレイング・マネージャーとしてリングデビュー。自身はレスラーとして大きなタイトルを獲った事はなかったが、マネージャーとしての腕はピカ一で、日本でもなじみの深いところではブラックジャック・ランザ(現WWEプロデューサー)、ニック・ボックウインクル(2015年11月14日没)、ボビー・ダンカン、アンドレ・ザ・ジャイアント、リック・フレアー等々がヒーナンの導きによりリングで大暴れした。彼らと対戦したハルク・ホーガンがヒーナンを激しく攻撃するシーンはファンにとって見ものであった。

どんな手でも使う悪知恵で“ボビー・“ザ・ブレイン”・ヒーナン=鮮血の仕掛人”と呼ばれたことでもわかるように、彼が専念したのはヒールをあくまでもヒールとして際立たせることであった。多くのレスラーから慕われ、ファンからは「史上最高のマネージャー」と称えられて日本にも計3回来日。リングを去ってからはゴリラ・モンスーンとコンビを組んでの実況解説者として活躍していた。

しかしヒーナンは2002年に喉頭がんと診断され、声帯の摘出手術を受けた。2004年にWWE殿堂入りするなど次々とそれまでの功績を称えられるようになったが、舌がんも判明し長い闘病生活に入っていた。訃報を知ったリック・フレアーは、Twitterに「ヒーナンは最高の実況解説者でしたが、マネージャーとしては史上最高と呼ぶべき存在。プロレス界における最高のパフォーマーでありました。安らかにお眠りください」と綴っている。

画像は『WWE.com 2017年9月17日付「WWE Hall of Famer Bobby “The Brain” Heenan passes away」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)