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クインタレッリが18年ぶりにミッションカート世界戦に挑戦。「素晴らしい経験」を終える

2017年09月18日 17:32  AUTOSPORT web

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CIK-FIAワールドチャンピオンシップ・KZファイナルに参戦したロニー・クインタレッリ
スーパーGT500クラス四度のチャンピオンで、今季もMOTUL AUTECH GT-Rをドライブするロニー・クインタレッリが、9月10日にドイツのバッカースドルフで行われたレーシングカートのCIK-FIAワールドチャンピオンシップ・KZファイナルに参戦した。

 2002年から日本で活動するクインタレッリは、全日本F3やフォーミュラ・ニッポン、さらにスーパーGTでも大活躍をみせ、いまや日本のみならず、世界的に見ても押しも押されぬ四輪トップドライバーに成長した。四度のスーパーGT500クラスチャンピオンは、前人未踏の成績だ。

 そんなクインタレッリは四輪にステップアップする前の1999年、ヨーロッパカート選手権でチャンピオンを獲得しており、ヨーロッパのレーシングカート界では“伝説”とも言える存在だ。ただ、ミッションカートの世界選手権では99年、そして2002年と2位に終わっており、世界選手権での勝利は子どもの頃からの夢の“心残り”でもあった。

 そして2017年、クインタレッリはビレルART、そしてTMレーシングのサポートを受け、そんな“心残り”に挑戦するべく、18年ぶりにミッションカートの世界選手権に出場することになった。

 日本で華々しい成績を残し、ふたたびカート界に戻ってきたクインタレッリへの注目は世界選手権でも高く、さまざまなメディアから取材を受けた。こうして迎えたクインタレッリへの世界選手権への挑戦だが、やはり“現役”カーターたちはさすがの猛者揃い。クインタレッリと言えど、なかなか上位への進出は叶わなかった。

 44台が出場した今回の世界選手権では、決勝には34台が出場できるが、クインタレッリはタイムトライアルの結果27番手。さらに、三度の予選ヒートでは13位、15位、13位という結果を残し、最終的に27番手で決勝のグリッドを手にする。ただ、驚異的なレベルの世界選手権のなかで、クインタレッリは追い上げをみせたものの、最終的には19位という結果となった。

 この世界選手権にはヨーロッパの各カートメーカーがマシンやエンジン、そしてブランドをアピールするべく現役のトップドライバーたちを集めて参戦しているが、そんな現役トップに混じっての19位という結果に、ヨーロッパメディアはクインタレッリに賞賛を送った。

 しかしクインタレッリは「そう言ってもらいましたが、個人的にはもっと上位に入りたかったですね」という。

「とはいえ、やはりカートのファクトリーチームと仕事ができて、そしてカートのプロドライバーたちと戦ったことは、僕にとって素晴らしい経験でした。フィジカルでもハードトレーニングのおかげで、キツいKZのミッションカートで決勝の周回数(26周)をこなすことができて嬉しかったです」

「この世界選手権に出るために、チャンスをくれたビレルARTとTMレーシングの皆さんに感謝しています」