2017年F1シンガポールGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは優勝を獲得した。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
なんて一日だったんだろう! 本当に信じられないよ。最高にハッピーだ! 今日サーキットに来て雨が降っているのを見た時、これで仕切り直しだと思った。僕は雨のレースが大好きだ。そしてレースのスタート直後にたくさんのことが起きた。
インターミディエイトでスタートし、最初のころはもっと似通ったペースになると予想していた。こういうコンディションでは、ドライビングで差をつけるチャンスがある。ここを雨のなか走るのは、皆初めてだったから、本当にすごいチャレンジだった。でも僕は何より困難なチャレンジに立ち向かわなければならない状況が大好きなんだ。
とにかく集中し続けて、ミスをしないよう心がけて走ったよ。僕らにとって一番苦手かもしれないコースで優勝できて、大量にポイントを稼げたなんて、本当に幸運なシナリオだ。バルテリ(・ボッタス)も素晴らしい仕事をしたから、コンストラクターズ選手権ポイントをたくさんつかみ取ることができた。最高の気分だよ。
昨日は苦しんだから、雨が必要だった。雨が降り出した時、自分がどこでフィニッシュできるか分かった。
別に奇跡が起こるよう、祈ったわけじゃない。何も祈ったりしていない。でも雨が降って「よし。雨なら5番グリッドからでも勝てる」と思った。絶対にいい結果が出せると確信したんだ。残念ながらこのマシンはドライでは速さはなかったけれど、今日は雨が降った。僕向きのコンディションだった。
(スタート直後のセバスチャン・ベッテルのアクシデントについて語り)ターン3に来た時、僕の前にはセバスチャンがいた。「これから本物のレースをするぞ!」と思ったら、セバスチャンがスピンした。僕の目の前でだ。どうかぶつかりませんようにと祈るような気持ちだった。ぶつからずに済み、「オーケー、トップに立ったぞ」と思ったんだ。
レース前には、今日は(タイトル争いにおける)ダメージを最小限にとどめたいと考えていた。またポイントリーダーの座から脱落するんだと思っていたら、ギャップを広げることができた。幸運を感謝しないとね。