トップへ

事故に関するフェラーリの発言にレッドブルが猛反発。「マックスが悪いと言うなら目の検査をした方がいい」

2017年09月18日 03:32  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2017年F1第14戦シンガポールGP スタート直後のアクシデントですぐさまリタイアとなったフェルスタッペンとライコネン
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーが、F1シンガポールGPスタート直後の多重クラッシュについてマックス・フェルスタッペンに非があるかのような発言をしたフェラーリに猛反発を示した。

 ターン1に向け、ポールポジションのセバスチャン・ベッテルは2番グリッドからスタートしたフェルスタッペンを牽制するように左に寄り、一方、4番グリッドのキミ・ライコネンが好スタートを決めたことで、フェルスタッペンは2台のフェラーリにはさまれる形で行き場を失った。その結果、ライコネンと接触し、ライコネンはスピンを喫してベッテルに当たり、その後フェルスタッペンとともにコースアウトした。ふたりはその場でリタイア、マシンにダメージを負ったベッテルはその後、単独でスピンを喫し、レースを終えることになった。

 フェルスタッペンは、リタイア直後、事故の原因を作ったのはベッテルであると強く主張、「セバスチャンは僕に幅寄せし始めた」「世界タイトルをかけて戦っている立場なら、ああいうリスクを冒すべきじゃない」と語った。

 一方フェラーリはTwitterを通して「フェルスタッペンがキミを押し出した。その後、彼はセブに向かって突っ込んだ」と事故について説明した。


 この発言を受け、ホーナーは「あれを見てどうしてそう思うのか、さっぱり分からない」とSky Sportsに対して語った。

「セバスチャンはかなり強引に左に寄せている。そしてキミが右に寄ったために、マックスは行き場をなくした。彼はまっすぐ走っていただけだ。あんな風に接触されるなんてとんでもなく不運だった」

「彼はセバスチャンに注意を向けてはいたものの、まっすぐに走っていた。セブが左に寄せてきたのだ。彼が幅寄せし続けたために、(マックスは)行き場を失った」

「これもレースだ。3台が並んでコーナーに入って行くようなときにはこういうことは起こる得る。だがマックスが避けることは不可能だった」

「この件でフェルスタッペンを非難する人間は目の検査をした方がいいと思うね」

 スチュワードは3者を招集し、事故の検証を行った結果、「レーシングインシデント」であったとの判断を下し、誰にもペナルティを科さないことを決めた。