ソノマで開催されているインディカー・シリーズ最終戦。16日に行われた予選は、ポイントリーダーのジョセフ・ニューガーデンが今季初となるポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は、Q3に進出しホンダ最上位となる5番手から決勝レースに挑む。
午前中行われたプラクティス3回目では、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)がトップタイム。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)も2番手とタイムを更新。ペンスキー勢に食い込む速さを見せる。
迎えた今シーズン最後の予選。Q1は、ふたつのグループに分かれ走行が行われ上位6台がQ2へと進出する。
グループ1はニューガーデンが1分15秒7917でトップ通過。アレクサンダー・ロッシ、ライアン・ハンター-レイ、佐藤琢磨とアンドレッティ・オートスポート勢が続き、ディクソンも5番手で通過する。
グループ2は、ペンスキー勢3人がレッドタイヤを温存しながらウィル・パワーとトップ通過。シモン・パジェノーが2番手。エリオ・カストロネベスも5番手でQ2へと進出する。
12台で争うQ2。琢磨は、唯一ファーストアタックをソフトのレッドタイヤで行い1分16秒0497を記録しトップに立つ。セッション後半、ほかのドライバーたちもレッドタイヤに変更しセカンドアタックへ。
パワー、カストロネベス、ニューガーデンと次々にトップが入れ替わり、最後はパジェノーが1分15秒7120でトップ通過を果たす。琢磨は5番手、ディクソンも6番手でQ3へと進出する。
ポールポジションを争うファイアストン・ファスト・シックス。ペンスキー勢は1分15秒台でトップを奪い合う。ポールを獲得したのはニューガーデン。ラストアタックで1分15秒5205をトラックレコード記録し、ポールポジションのボーナスポイント1ポイントを獲得。ライバルたちに先制パンチを与える最高のスタートを切った。
今季初のポール獲得にニューガーデンは、「僕たちは今年、ベライゾンポールアワードを手に入れたいと望んでいた。数回はそれに近いスピードを持っていたこともあったが、ついにやり遂げることができたよ。タイヤ選択がベストだったね。第1グループではレッドタイヤをセーブするのは危険だったと思う。ファストシックスで遅れるとは思っていたが、この車は驚異的だったよ」とコメント。
2番手はパワー、3番手にパジェノー、4番手にカストロネベス。琢磨は5番手となった。ペンスキー勢が上位を独占した最終戦の予選。果たしてチャンピオンに輝くのはどのドライバーか?