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第30回東京国際映画祭「特別招待作品」ラインナップ発表 オープニング作品は『鋼の錬金術師』に

2017年09月16日 06:03  リアルサウンド

リアルサウンド

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 10月25日から11月3日にかけて開催される第30回東京国際映画祭より、「特別招待作品」のラインナップが発表された。


(参考:『第30回東京国際映画祭』予告編


 第30回という記念すべき本年のオープニング作品は、荒川弘の人気漫画をHey! Say! JUMPの山田涼介主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』に決定。クロージング作品には、元アメリカ副大統領アル・ゴアが地球温暖化問題に警鐘を鳴らすドキュメンタリー映画『不都合な真実2:放置された地球』が選ばれている。また、第30回オープニングスペシャルとして、チェン・カイコー監督が手がけた、日中共同製作映画史上最大のプロジェクトとして注目される『空海―KU-KAI―』の特別フッテージがオープニングセレモニーにて上映されることも決定した。


 特別招待作品部門のラインナップには、アレハンドロ・ホドロフスキー監督最新作『エンドレス・ポエトリー』、第74回ヴェネチア国際映画祭で脚本賞を受賞したマーティン・マクドナー監督の『スリー・ビルボード・アウトサイド・エビング、ミズーリ(原題)』、坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』、第74回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いたギレルモ・デル・トロ監督最新作『シェイプ・オブ・ウォーター(原題)』をはじめ、『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA』、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』『写真甲子園 0.5秒の夏』、『泥棒役者』、『巫女っちゃけん。』、『Mr Long/ミスター・ロン』、『ミッドナイト・バス』、『MUTAFUKAZ』、『ローガン・ラッキー』など13作品が決定。本日9月16日より、劇場にて第30回東京国際映画祭予告編の上映が開始されている。


 なお、東京国際映画祭のオープニング作品で、邦画が上映されるのは10年ぶり。オープニング作品として、日本のコミック原作の映画が上映されるのは今回が初となる。東京国際映画祭の運営事務局は、「『鋼の錬金術師』は、日本映画が世界に向けて、大きく可能性を広げる作品です。これまでは映像化できなかった、完成度の高いストーリーや世界観からなるマンガやアニメのポップカルチャーを、自分たちの手で映像化し世界に向けて大きく発信できる、ということを証明する、大きな分岐点であると思います。日本アニメーションの誕生から100周年の今年、映画『鋼の錬金術師』という、日本最強カルチャーを30回を迎える東京映画祭のオープニング作品として上映することを誇りに思います」とコメント。


 また、本作を手がけた曽利文彦監督は「東京国際映画祭のオープニング作品に選んでいただけて本当に光栄です。日本映画の最新作の1作品として、日本のコンテンツパワーや日本映画のクオリティや技術を国内はもちろん、海外の方々にも広くアピールできることを心から願っています」とコメントを寄せている。開催期間中には、曽利監督によるスペシャルトークショー“マスタークラス”も予定されている。


(リアルサウンド編集部)