ホンダが2017年末でマクラーレンとの提携を解消し、2018年からトロロッソに独占的にパワーユニットを供給することが15日、発表された。当日シンガポールGPのFIA金曜記者会見に出席したホンダの執行役員、森山克英氏は、2018年の目標はトップ3のポジションをめぐって戦えるようになることであると語った。
金曜記者会見第1部には、森山氏、ホンダのモータースポーツ部長である山本雅史氏、トロロッソのチーム代表フランツ・トストが顔をそろえた。
「プロジェクトをスタートする際に設定した目標を達成することなくパートナーシップを終えなければならないことは非常に残念です」と森山氏はマクラーレンとの契約解消について語った。
「私たちが自身のパフォーマンス・ターゲットに到達することができず、それが関係に大きく影響したのも残念に思います」
「ですがトロロッソと新しい関係をスタートできることをうれしく思っています。彼らは若いエネルギーに満ち、未来のスターを育ててきたチームです。ホンダF1にとっては新たな章の始まりだと考えています」
「F1から撤退することは我々の選択肢にはありませんでした。この困難な状況を乗り越えて、F1のトップグループと再び戦うこと。それが私たちの目標です。ホンダ・スピリットが戻ってきます。来年の私たちの目標はトップ3の位置をめぐって戦うことです」
「トロロッソのポリシーと私たちのポリシーは非常に似ています」と山本氏は言う。
「我々は互いに調和して働き、レギュレーションが変更されるまでの3年間に前進することができるでしょう」
トストはホンダのパフォーマンスはこれから飛躍的に向上すると確信しているという。
「トロロッソとしては、ホンダのような企業を独占パートナーに迎えて、共に働けることを非常に誇らしく、うれしく思っている。我々は将来大きな成功を収めるものと確信している」
「彼らはこの新しいパワーユニットについて多くのことを学んできたと思う。次の3年においても、より短期的にみても、ホンダはパフォーマンスを飛躍的に向上させるはずだ」
なお、トロロッソはギヤボックスは自社製のものを使用することをトストは認めている。