WEC世界耐久選手権第6戦は9月14日、アメリカ・テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で2回のフリープラクティスが行われ、1回目の走行ではポルシェLMPチームの2号車ポルシェ919ハイブリッドがトップタイムをマーク。続く2回目では僚友の1号車ポルシェ919ハイブリッドが総合首位となった。
気温、路面温度ともに30度を上回る厳しい暑さのなか迎えたCOTAの走行初日。レーススタート時刻と同じ現地12時から開始された90分間のフリープラクティス1回目は前戦のメキシコを制した2号車ポルシェが、アール・バンバーのドライブで1分48秒124をマークして総合トップとなった。
総合2番手はニック・タンディ駆る1号車ポルシェが0.145秒差で続き、総合3番手にはアンソニー・デビッドソンの代役としてステファン・サラザンを起用する8号車トヨタTS050ハイブリッドが入った。トヨタ7号車TS050ハイブリッドは総合4番手となっている。
LMP2クラスはトップ4が1秒以内に入る接戦のなか、G-ドライブ・レーシングの26号車オレカ07・ギブソンがアレックス・リンのドライブで1分55秒399を記録してクラス首位に。
LM-GTEプロは今回、2kgのウエイト軽減と過給圧アップの調整を受けたフォード・チップ・ガナッシレーシング、66号車フォードGTが母国首位発進。クラス唯一となる2分04秒台のタイムをマークした。LM-GTEはアストンマーチン・レーシングの98号車アストンマーチン・バンテージがクラス首位となっている。
同日16時30分から始まったフリープラクティス2回目は路面温度が44度を超えるコンディションのなかスタート。このセッションではLMP1の4台全車が走行開始直後に最速ラップを記録していく。
そんななか1分45秒860という総合トップタイムをマークしたのは1号車ポルシェのニール・ジャニ。総合2番手につけた2号車ポルシェのバンバーを0.5秒以上上回ってみせる。
一方、トヨタ勢は小林可夢偉がドライブするトヨタ7号車がトップから0.959秒差の3番手、セバスチャン・ブエミの駆る8号車トヨタは総合4番手に留まった。
LMP2は第5戦で今季初勝利を飾ったヴァイヨン・レベリオンの31号車オレカ07・ギブソンと僚友13号車オレカ07・ギブソンがクラスワン・ツー。この2台のみが1分54秒台に突入している。
LM-GTEプロでも前戦のウイナーが速さをみせアストンマーチン・レーシング、95号車アストンマーチン・バンテージが2分04秒023というクラストップタイムをマーク。これに0.074秒差で67号車フォードGTが続き、3番手は1秒以上遅れてポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRが入った。
LM-GTEアマは1回目の走行に続いてペドロ・ラミー駆る98号車アストンマーチンがクラス首位。澤圭太を擁するクリアウォーター・レーシング、61号車フェラーリ488 GTEが1.568秒差のクラス2番手につけている。
WEC第6戦は9月15日(金)10時(日本時間16日0時)から60分間のフリープラクティス3回目が行われ、15時05分(日本時間16日5時05分)より公式予選が行われる。