なんと坪井は、まさかのチームメイト同士の1コーナーでの接触となった第12戦富士をのぞき、9戦で8勝をマーク。一気にパロウを抜き去り、高星のタイトル争いの相手に躍り出たのだ。第5ラウンドの鈴鹿の時点で高星は「トムスが速くなった」と明確に感じており、坪井の僚友である宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)もパロウとともに高星にとっては“やっかいな相手”となっている。
勝ってチャンピオンを決めたい高星か、それとも今の流れのまま2勝を収め、高星の結果を待つ坪井か。そしてそこにパロウ、宮田、そして後半戦で安定した速さをみせる大津弘樹(TODA FIGHTEX)、阪口晴南(HFDP RACING F316)らがどう絡むのか。終盤戦で速さを増すブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON)も不気味な存在だ。今季の全日本F3の総決算と言えるSUGO戦、ぜひスーパーフォーミュラとともに注目して欲しい。