フォーミュラEの併催レースとして準備が進められている自動運転車によるレース『ロボレース』のCEOに、2016/17年シーズンのフォーミュラEチャンピオンであるルーカス・ディ・グラッシが就任した。
ロボレースは人工知能(AI)が操る自動運転マシンによって争われる新たなモータースポーツ。当初は2016/17年の初開催が予定されていたが、予定が遅れ、現在は11月開幕の2017/18年シーズンでの併催を目指している。
レース開催に向けて、5月20日に行われたパリePrixの会場で実戦で使用される“ロボカー”のデモランが行われているほか、6月10~11日のベルリンePrixでは開発車両“Devbot”によるデモランが行われている。
そんなロボレースのCEOに就任したディ・グラッシはFacebook上で動画を公開。このなかで「ロボレースは、従来の“伝統的”モータースポーツになってはならない」と語っている。
「モータースポーツはピュアスポーツとしてのカテゴリーとテクノロジーを追求するカテゴリーに分かれるべきだ。そしてロボレースはテクノロジーを追求するカテゴリーとしての立場を築きたい」
「ロボレースには初期の段階から関わっていて、今回CEOとして関与していくことになった。僕の仕事はロボレースのコンセプトやアイデアを、自動車メーカーやサプライヤー、テクノロジー企業にとって魅力的なものとして形作ることだ」
「シリーズを市販車へ活用できる技術を開発する場にしてもらいたい。また、自動車産業は急速に進化を続けているから、その状況にあわせてシリーズのフォーマットも変化させる必要がある。それが僕たちの使命だ」
なお、フォーミュラEの併催レースとしては2018年末からジャガーが主導する形で『I-PACE eトロフィー』もスタートする予定だ。