コンサルティング事業を行うマネジメントベースは9月14日、仕事ができない若手社員に関するアンケート結果を発表した。調査は8月18~21日にインターネットで、30~40代の会社員・公務員の男女7924人を対象に実施した。
若手社員の中で同期・同世代と比較して「平均よりやや仕事ができない」「仕事が出来ない」人がいる、と回答した人の合計は7924人中2564人。全体の3割以上が「仕事ができない若手社員がいる」と感じている。
1位「受け身」 一方「分からなければ自己流で行ってしまう」という声も
「仕事ができない若手社員の特徴」の上位は以下の通り。
1位「受け身、自主性、積極性が乏しい」(18%)
2位「仕事が遅い、要領が悪い、ミス・不注意が多い」(16%)
3位「報連相がない、コミュニケーション力が低い」(9%)
4位「やる気・モチベーションが低い」(8%)
5位「仕事の覚えが悪い、理解力が低い」(7%)
以下トップ10には「責任感が薄い、自己中心的、いい加減」「挨拶・礼儀・マナー、勤務態度(公私混同、遅刻等)」「態度が悪い、誠実さ・素直さに欠ける」(同7%)、「気が利かない、臨機応変な対応ができない」(4%)、「優先順位、時間管理ができていない」(3%)がランクインしている。具体的にみると、やはり、
「上司からの指示がなければ動けない」
「なんでも周りがやってくれると思っている」
という"自分で考える力がない"という声が目立った。また自発的に動いたとしても、「わからないことを分からないといわず、自己流で行ってしまう」とかえって迷惑だと感じている人も。他にも、
「日本人だけど日本語が通じない」「基本、人のせいにする」
「言い訳ばかりで責任を取らない。でも文句や他人の仕事にはガタガタ意見を述べる」
など先輩社員の呆れと憤りが伝わってくる。中には「自分中心で、自分ができると勘違いしてる」という若手社員もいるようだ。
先輩社員「仕事が出来ない社員の半分は無自覚で、努力する姿もうかがえない」
仕事ができない若手社員がいると回答した人に「該当若手社員は、自身が"仕事できない"事を認識して(気づいて)いるか?」と聞くと、「そうではない」「ややそうではない」(同22%)の合計が44%となった。
また「本人は現状を改善しようとしているか?」については「そうではない」(26%)と「ややそうではない」(25%)の合計が51%と、過半数が否定的な回答をしている。先輩社員からすると「仕事ができない若手社員の半数は、無自覚かつ努力する姿もうかがえない」という結果となった。
こうした点について同社は、「今後は、上司によるフィードバックの強化、客観的に自己を把握する努力をすることが期待されます」としている。