肩こりや目の疲れなど、体になんらかの不調を抱える社会人は多い。オムロンヘルスケアが運営する「オムロン美人式」と、スターツ出版が運営する「オズモール」は9月13日、共同で実施した「職場で起こる、体と心のプチ不調アンケート」の結果を発表した。
「頭痛・肩こり・目の疲れは普段から起こる。室内外の寒暖差が激しいとつらい」
調査時期は8月21日~28日で、回答者は女性639人。体の不調を聞いた質問には、「常にある」が23%、「常にないがよくある」が37%、「ときどきある」が31%と、合わせて91%が何らかの不調を抱えていると回答した。不調の内容で最も多いのは「肩こり」(17.3%)で、次が「目の疲れ」(16.3%)、「冷え」(10.7%)、「頭痛」(10.6%)などが挙がった。
デスクワークでは、長時間椅子に座り続けて姿勢が崩れたり、目を休ませることなくパソコンの画面を見続けたりしがちだ。こうした習慣の積み重ねが不調を引き起こす一因になっていると考えられる。調査の自由記述でも、
「座り作業で、ディスプレイを見てばかりいるため、頭痛・肩こり・目の疲れなどは普段から起こる。室内外の寒暖差が激しい場合などはつらい」(40代)
などの悲鳴が聞かれていた。
また、調査の実施時期が夏場にも関わらず「冷え」を訴えた回答者が多かったのは、職場の冷房温度に悩む人が多いためだろう。「上司が大柄の男性外国人で暑がりなため、夏のエアコン設定温度は22度。座っているだけで体が冷えるし、夕方には頭痛に悩まされています」との声もあるように、夏場のオフィスには、ひざ掛けや羽織り物での防寒が必須のようだ。
調査を実施したオムロン式美人はオフィスでの冷え対策として、スカーフの使用やカーディガンの着用で、太い血管が皮膚近くを通る首を中心に温めたり、軽い運動で血流を良くするなどの工夫を呼び掛けている。