2018年にルノーに移籍することが決まったといわれているカルロス・サインツJr.が、この報道について聞かれたが、ノーコメントを貫いた。
第14戦が行われるシンガポールにおいて、マクラーレンとホンダが契約解消し、マクラーレンはルノーと、ホンダはトロロッソと新たに契約を結ぶという、一連の発表が行われるものとみられている。トロロッソは、ルノーとの契約を打ち切るための交渉のなかで、サインツをルノーに譲り渡すことを決めたと伝えられており、早ければマレーシアGPからサインツがジョリオン・パーマーに代わってルノーで走るという説も一部でささやかれている。
13日、シンガポールにおいてトロロッソとスポンサーであるアクロニスがイベントを行った際に出席したサインツは、この話題について聞かれたが、ノーコメントを貫いた。
「今、いろいろなうわさが流れていることは知っている。でも僕は今週末のことに集中したい」とサインツが語ったとStraits Timesが伝えた。
「トロロッソのドライバーとして、できるだけ多くのポイントを獲得しようと、やる気に満ちてここに来たんだ」
サインツは、数日前、スペインのMarcaに対して、「レッドブルは僕のキャリアのためにベストなことをしてくれる。だから彼らの決定はなんであれ、受け入れる」とコメントした。
「僕が何か言えば喜ぶ人もいるかもしれないけど、一方で誰かを不愉快にさせてしまうかもしれない。難しいよ。だから何も言わない方がいいんだ」
「僕に言えるのは、トロロッソの大勢の人たちが、僕を今のようなドライバーに育ててくれたということだ。彼らには感謝している」
シンガポールでのスポンサーイベントで、チームメイトのダニール・クビアトは、サインツがトロロッソで走るのはシンガポールGPが最後かもしれないがそれについてどう思うかと聞かれ、「悲しくてたまらないよ。涙が見えるだろう?」とジョークで返した。
その後、クビアトは真面目に「何が起こるか分からない。でも、いつか僕たちはまた一緒に走ることになるかもしれない」と語った。
「これまでのキャリアのなかで何度か僕らの道が交差した。これからもそうであるといいなと思っている」
「でもこれからどうなるのか、僕は知らない。彼の将来の話であって、僕のことではないからね」