マクラーレン・ホンダは、今週末のF1シンガポールGPのサーキットは自分たちのパッケージと非常に相性がいいため、ポイント獲得の絶好のチャンスが訪れると考えている。トラブルやグリッド降格ペナルティを避けて、できる限り上位で戦いたいとレーシングディレクターのエリック・ブーリエは語った。
ベルギーGP、イタリアGPの2連戦はノーポイントに終わり、マクラーレン・ホンダは到底満足がいかない状況でヨーロッパラウンドを締めくくった。フェルナンド・アロンソは2戦ともにリタイア(イタリアは17位完走扱い)、ストフェル・バンドーンはベルギーは14位、イタリアではチェッカーフラッグを受けることができなかった。
しかし今週末のシンガポールはシーズンのなかでもマクラーレン・ホンダが輝くことができる可能性が高いサーキットであるとみられており、ホンダはその最良のチャンスをつかむことに集中している。
「前戦のイタリアGPは残念な結果に終わりました。しかしながら、あのようにパワーが要求されるコースで良いペースを出すことができたので、ポジティブな面もあったと言えます」とホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏は述べた。
「モンツァとまったく対照的に、タイトでスローコーナーが多いマリーナベイ・ストリート・サーキットは、比較的パワーへの依存度が低いので、我々の強みを生かすことができます。ハンガリーGPがそうでした」
「パワーユニットとシャシーの間の全体的なバランスが、良い週末を迎える鍵となるので、エンジニアたちは理想的なセッティングの準備に懸命に取り組んでいます」
「ドライバーたちに優れたパッケージを提供し、彼らが大望のポイント獲得を狙えるよう願っています」
イタリアGPでは予選でバンドーンのPUにMGU-Kのシャフトが破損するというトラブルが発生、決勝でも同様の問題が再発した。マクラーレンは、バンドーンがシンガポールでパワーユニット交換によってグリッドペナルティを受けずに済むことを願っている。
「シンガポールは、我々のパッケージと過酷なストリートサーキットのコース特性との相性から考えて、絶好のチャンスのひとつだ」とブーリエは述べた。
「シンガポールでの進展を阻むような、いかなるペナルティも受けないよう最善を尽くしてきた。ストフェルはモンツァでリタイアした。まだ正式には決まっていないが、新しいパワーユニットを使わずに済むよう願っている」
「今年のシンガポールGPでは、マクラーレン・ホンダにとって大きなチャンスが訪れる。上位を走るライバルたちにできる限り近い場所で戦いたい」