ダニエル・リカルドは、F1シンガポールGPはレッドブルにとって唯一とは言わないまでも、シーズン後半では優勝を掴む最高のチャンスになると考えている。
リカルドは今シーズン序盤のアゼルバイジャンGPにおいて、2017年シーズン唯一の優勝を飾った。しかしこれまでのところ、上位のメルセデスとフェラーリとのバトルに加わることには苦戦している。
レッドブルはシンガポールGPで可能な限り優位なポジションに立てるよう、前戦イタリアGPでは戦略的にパワーユニット交換を行った。
マリーナベイ・ストリート・サーキット特有のレイアウトは、レッドブル『RB13』のシャシーと好相性と目されており、リカルドは大きな成果を期待している。彼はシンガポールGPでのチームの見込みを、次のように語った。
「シンガポールはシーズン後半戦で唯一とは言わないまでも、優勝を掴み取る最大のチャンスのひとつだと思う」
「過去2年、僕はこのコースで2番グリッドでスタートし2位でフィニッシュしているし、2年とも最速ラップを出しているんだ。だから今年の目標はポールポジションでスタートして、レースで優勝することだ」
これまでと同じようにコースでは完全なる集中力が要求され、ミスを犯す余地はない。リカルドはスピードを上げるのに段階的なアプローチを取るのだという。
「シンガポールのような市街地コースでは、フリー走行で少しずつスピードを上げていく必要がある。どこかの時点でリスクを取り始めなければいけないけど、いきなりそうするのは理にかなっていない」
「ぼくはいつもレースの準備のために、順化トレーニングをする。マシンに乗っているときは暑さを感じるけど、レースの後にマシンを降りるとアドレナリンが減少して余計に暑さを感じるんだ」
「レースの後は寝る前までに5リットルは水分を取るのだけど、簡単に吸収されてしまうんだ」
リカルドは現在ドライバーズ選手権で4位につけており、5位のフェラーリのキミ・ライコネンとは6ポイント差となっている。