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スポーツ性能を向上させた新型『ポルシェ・カイエン』、ターボ搭載の旗艦モデル世界初公開

2017年09月13日 10:32  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ポルシェ・カイエン ターボ
2017年9月12日
プレスリリース

550PSのエンジンを搭載し、アクティブエアロダイナミクスと高性能ブレーキを装備したカイエンの新しいフラッグシップ
SUVにさらなる911らしさを:ニューポルシェ カイエン ターボ
 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)は、第67回フランクフルトモーターショーにおいて、カイエンのトップモデル、ニューポルシェ カイエン ターボのワールドプレミアを行います。
 
 この第3世代カイエンの完全に新しいフラッグシップモデルは、またしてもこのセグメントにおいてスポーツ性能の基準を引き上げます。
 
 搭載される4リッターV8ツインターボエンジンは、最高出力404kW(550PS)を発生します。ドライビングダイナミクス向上の基礎となるのは、ルーフスポイラーを含むアクティブエアロダイナミクス、電子制御式3チャンバーエアサスペンション、前後でサイズの異なるタイヤ、新しい高性能ブレーキなどの、革新技術の組み合わせです。
 
 リヤアクスルステアリングや48Vシステムを備えた電子制御ロール安定化システムなどのオプションを追加すると、このSUVは真のスポーツカーとしての走行特性を獲得します。ニューカイエン ターボの0-100km/h加速タイムは4.1秒(スポーツクロノパッケージ装備車は3.9秒)で、最高速度は286km/hに達します。

さらにシャープになったデザイン
 エクスクルーシブなフロントエンドとポルシェ ダイナミック ライトシステム(PDLS)のLEDメインヘッドライトを備えたカイエン ターボは、他を圧倒する外観を備えています。
 
 夜間は2列のフロントライトモジュールによって他のカイエンモデルから区別されます。サイドビューの特徴は、塗装仕上げホイールアーチトリムを備えたワイドなホイールアーチに収まる、トップモデル専用の標準装備の21インチターボ ホイールです。
 
 リヤエンドで鍵を握る特徴となるのは、ターボ専用のツインテールパイプです。ドアトリムとリアエプロンはボディカラー塗装仕上げとなります。完全に新しいインテリアは、さらにスポーティであると同時にさらに快適であるという、カイエン ターボのキャラクターの広がりを示しています。
 
 完全にネットワーク化されたSUVのほぼ全ての車両機能は、ポルシェ アドバンストコックピットの高解像度ディスプレイとタッチスクリーンを用いて表示・操作することができます。例えば、これに710WのBOSE®サラウンドサウンドシステムが標準装備されます。
 
 ドライバーと乗員は、18-way調整式のスポーツシートに座って、このフラッグシップモデルを体験することになります。一体型ヘッドレストは新しい機能で、これも911を彷彿とさせます。
 
 エクスクルーシブなターボデザインのマルチファンクションスポーツステアリングと全てのシートにヒーターが標準装備されます。

さらなるパワー、さらなるトルク:550PSの8気筒ツインターボエンジン
 カイエン ターボの心臓部には、新しいターボチャージャー付4リッターV8エンジンが搭載されます。最高出力は先代モデルを22kW(30PS)上回る404kW(550PS)で、最大トルクは20N・mアップして770N・mとなります。
 
 新しい8速ティプトロニックSは、フルタイム4WDシステムのポルシェ トラクション マネージメントシステム(PTM)を通じて加速とスピードを高めます。ニューターボの0-100km/h加速タイムは4.1秒(スポーツクロノパッケージ装備車は3.9秒)で、最高速度は286km/hに達します。
 
 新世代のエンジンの特徴であるターボチャージャーはエンジンのV字ゾーンに配置されています(「センターターボレイアウト」)。燃焼室とターボチャージャーの間の排気経路が短縮されるため、エンジンは特にレスポンスに優れ、またセンターターボレイアウトによってパワーの供給が大幅に向上しています。
 
 もうひとつの利点は、エンジンがコンパクトな構造となることです。これにより低重心化され、コーナリング精度が向上するなど、ドライビングダイナミクスにプラスに働きます。

3チャンバーエアサスペンションを備えたアクティブシャシーシステムと前後でサイズの異なるタイヤ
 カイエン ターボの新しい軽量シャシーは、スポーツカーの精度、サルーンの快適性、オフロードカーの走破性という3つの長所を兼ね備えています。
 
 特に、新しい3チャンバーエアサスペンションと電子制御ダンパーシステムPASMの組み合わせにより、幅広い路面状況への適応幅が著しく拡大しています。前後でサイズの異なるタイヤ(標準装備でフロントが285/40、リアが315/35)というコンセプトは、スポーツカーの設計に由来するもので、前後方向と横方向の動力の伝達がいちだんと向上しています。
 
 アダプティブエアサスペンションの設計において、スプリングストラットあたり3つのエアチャンバーが使用されているため、異なるバネ定数のマップ制御が可能です。6つのレベルの車高が選択可能で、オフロードの地形に応じて手動で最低地上高を調節することができます。
 
 オンロードおよびオフロード走行向けの新しい5つの走行プログラムにおいても、最低地上高はアクティブ制御されます。
 
 さらに、オプション装備であるリアアクスルステアリング、48V車両電気システムに接続された電子制御式ロール抑制システムのポルシェ ダイナミックシャシー コントロールシステム(PDCC)、ポルシェ トルク ベクトリングプラス(PTV Plus)などによって補完すれば、ニューカイエン ターボはスポーツカーと同じドライビングダイナミクスを獲得します。同時に、駐車と取り回しなどの日常の使い勝手、および快適性レベルも向上します。

アダプティブルーフスポイラーと新しい高性能ブレーキを備えた初のSUV
 ニューカイエン ターボは、アクティブエアロダイナミクスの一環としてアダプティブルーフスポイラーを備えた初のSUVです。アダプティブルーフスポイラーは、ポジションに応じて効率の最適化やリアアクスルのダウンフォース増化に加え、エアブレーキポジションでは高速走行時の制動距離を短縮します。
 
 この結果、250km/hからフルブレーキングした場合、このSUVはアダプティブルーフスポイラー非装備の場合と比べて最大2メートル手前で停止します。
 
 エアロダイナミクスシステムがフットブレーキを補完する役割も果たすことになります。カイエン ターボに標準装備される新しい高性能ブレーキシステムであるポルシェ サーフェス コーテッド ブレーキ(PSCB)は、鋳鉄製ディスクにタングステンカーバイド層をコーティングしたもので、これによって制動性能と耐摩耗性が向上すると同時に、ブレーキダストの量も低減するため、リムが汚れにくくなっています。
 
 ブレーキプログラムにおける最高のシステムは、オプションのポルシェ セラミックコンポジット ブレーキ(PCCB)であり続けます。