トップへ

『夜空はいつでも最高密度の青色だ』Blu-ray&DVD発売へ 石橋静河「多くの人に届くといいな」

2017年09月13日 10:12  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 石井裕也監督作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』のBlu-ray&DVDが11月15日に発売されることが決定。あわせて、石井監督と主演を務めた石橋静河からのコメントが公開された。


 本作は、最果タヒの同名詩集が原作の恋愛映画。言葉にできない不安や孤独を抱えながら、夜はガールズバーで働く看護師の美香と、常に死の気配を感じながらもどこかに希望を見出そうとする、工事現場で日雇いの仕事をする青年・慎二の関係を描き出す。石橋と池松壮亮がダブル主演を務めるほか、共演には、田中哲司、松田龍平、市川実日子、佐藤玲、三浦貴大らが名を連ねる。


 日本国内のみならず、第67回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品、第41回香港国際映画祭特別招待作品(Award GALA上映)、第27回高雄映画祭特別招待作品(オープニング上映)など数多くの海外映画祭にも出品され話題となった。今後発表される国内の映画賞周りにも注目が集まっている。


 Blu-ray・DVD特別版には、メイキングやイベント集を収録した特典DISCが付属されるほか、封入特典としてブックレットが付いてくる。


■石橋静河コメント
撮影は、自分の限界を超えるような時間の連続で、何度もつまずきながらスタッフ、キャストの方々に支えられて美香という役を演じることができました。
そうして完成した作品は自分の想像を遥かに超えるものでした。
劇場での公開が始まり、多くの方に心に残った、という事を言っていただいて、この映画で描かれている人たちのように、情報が溢れていて迷子になってしまいそうになる今、そういった言葉を頂けること、そんな作品の一部になれたことを、とても幸せに感じます。
そして、さらに劇場を越えてより多くの人に届くといいなと思います。あの時にしかない空気が詰まっています。感じるままに観ていただけたら嬉しいです。


■石井裕也監督コメント
劇場公開をした後、本当に様々な反響がありました。観る人の感性や状況によって、この映画の印象は大きく変わるはずなので、当然と言えば当然です。
詩を原作にしているからこそ、自由な気分で映画を作りましたし、観客の方々には詩のように自由に捉えてほしいと思っていました。
「俺ってヘンだから」と男が言い、「じゃあ私と一緒だ」と女が言う。「イヤな予感がするよ」と男が言うと、「分かる」と女が言う。
こういうやり取りで始まる映画ですから、いわゆる普通の恋愛映画ではありません。
少し変わった恋愛映画ですが、だからこそこの時代に生きる人々の「気分」が色濃く表われた恋愛映画になったと思います。


(リアルサウンド編集部)