ジャガーは9月12日、フォーミュラEの第5シーズンにあたる2018/19年から、サポートレースとしてジャガーI-PACEによるワンメイクレース、『ジャガーI-PACE eトロフィー』を開催すると発表した。
ジャガーI-PACE eトロフィーは、同社が2018年下期に発売を予定している電気自動車のI-PACEをベースとした電動レーシングカーで争われるシリーズ。同社は、これを「初めての市販電気自動車によるレースカテゴリー」と位置づける。
今回発表された構想では、第5シーズンで行われるフォーミュラEのうち数戦で併催され、年10戦を予定。コースレイアウトや参戦ドライバーもフォーミュラEと同様になるという。最大参戦台数は20台の予定だ。
レースフォーマットはフリープラクティスと予選、30分の決勝レースが想定されている。
フォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEOは「ジャガーがフォーミュラEに新たな電気自動車レースを提唱したことを歓迎したい」とコメントしている。
「ジャガーをパナソニック・ジャガーレーシングとしてフォーミュラEのグリッドに迎えているだけでなく、第5シーズンから新しいレースが加わることになる」
「ジャガーI-PACE eトロフィーによって、ファンは(フォーミュラEの)セッションの合間にもレースを楽しむことができる。バッテリー技術の進歩という点でも追い風になる」
「ジャガーが私のためにレーシングスーツとヘルメットを用意し、マシンをドライブさせてくれることを願っているよ!」
ジャガー・レーシングのチェアマンを務めるゲルト・モーゼルは「ジャガーは2016年に“革新を起こすレース”をミッションにモータースポーツに復帰した」と語る。
「ジャガーI-PACE eトロフィーをスタートさせることは、電気自動車や国際的なモータースポーツ、フォーミュラEへのコミットメントを強化することの表れだ」
「また、イギリスに拠点を置くチームとして、市販電気自動車で争う選手権を立ち上げることを誇りに思う」
「2018年後半にジャガーI-PACEベースのレーシングカーがグリッドを埋め尽くす姿を見るのが待ち遠しい」
なお、電気自動車で争われるレースとしては、テスラ・モデルS P100Dをベースとしたマシンで争われる電気自動車GT選手権『エレクトリックGTチャンピオンシップ』が、2017年11月下旬にも開幕を迎える予定だ。