ポルシェは9月12~24日にドイツで開催される第67回フランクフルト国際モーターショーにおいて、『ポルシェ911 GT3ツーリングパッケージ』を初披露すると発表した。
ポルシェの象徴として、長きにわたり伝統のスタイルをを守り続けるポルシェ911。今回お披露目される“ツーリングパッケージ”の名称も1973年モデルのポルシェ911 カレラRSの装備仕様のひとつに遡ることができる。
最新のツーリングパッケージは、純粋で伝統的な内外装を主要エレメントとした当時のモデルのコンセプトを受け継ぎ、控えめな外見とポルシェ独自のドライビングプレジャーを重視するスポーツカーファンをターゲットとした。
リヤを除きエクステリアではそのほとんどを911 GT3と共有するGT3ツーリングパッケージは、フロントの大型エアインテークや、GT3モデル特有のエアアウトレットをボンネット前部に備えるほか、センターロック式鍛造軽合金ホイールを装着する。
例外となるリヤでは、GT3モデルに装備される大型のGTウイングを装着せず。その一方、通常の911モデルと同じ構造のリヤスポイラーにボディカラーと同色のガーニーフラップが備わるほか、“GT3 touring”のロゴが施される特別設計のリアリッドグリルが装備される
エンジンはポルシェのモータースポーツ活動によって磨かれた4リッター水平対向6気筒NAエンジンを搭載。最高回転数9000rpmに達する高回転型エンジンは最高出力500PS、最大トルクは460N・mを発揮する。トランスミッションは6速マニュアルを採用し、0-100m加速は3.9秒、最高速度は316km/hを記録した。
インテリアでは、伝統的なスポーツカーの雰囲気を際立たせるためレーシーなアルカンターラを使用せず、上質なレザーが用いられた。ステアリングリム、シフトレバー、ドアパネルアームレスト、センターコンソールなどはスムース仕上げのレザーで覆われるが、これらのレザーはすべてブラックで統一されている。