メルセデスF1のノンエグゼクティブチェアマンであるニキ・ラウダは、今週末のシンガポールGPで勝利するのはフェラーリであると予想している。
メルセデスはベルギーGP、イタリアGPと連勝を飾り、ルイス・ハミルトンはタイトル争いの主導権を握ることとなった。
ホームグラウンドでのフェラーリはメルセデスに敗北したことにより多くを失い、対するメルセデスの『W08』のシャシーはパフォーマンス面で進歩を続けている。それでもラウダは、マリーナベイ・ストリート・サーキットでのナイトレースはフェラーリが制すると考えている。
F1界の伝説的存在であるラウダは、イタリアのCorriere dello Sport紙に以下のように述べた。
「我々はモンツァを勝った。フェラーリにとって重要なイベントだっただけに、彼らには残念なことだった。だがシンガポールではベッテルがまた状況を変えるだろう」
「フェラーリは多くの場面でメルセデスよりも速く、スパでのベッテルは非常に僅差だった。たしかにモンツァでは多少劣ったかもしれないが、私に言わせれば、あれはフェラーリのセッティングミスによるものだ」
「シンガポールGPの優勝候補はフェラーリだろう。だが一方で、誰が勝つかを明言するのは難しい。ハミルトンが勝つことを願っている」
3度の世界チャンピオンで元フェラーリのドライバーでもあるラウダは、メルセデスとフェラーリが緊迫したライバル関係にあるにも関わらず、フェラーリにいまだ愛着を持っていると語る。
「私の心はフェラーリに、頭はメルセデスとともにある。私としてはそれでいいんだ。ベッテルは最高のドライバーだよ」
「彼の心はフェラーリにある。チームに競争力があるかぎり、彼のことを軽く見るわけにはいかない」