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NASCAR第26戦:“プレーオフ”前最終戦はシボレーに軍配。トヨタ勢4名が王座決定戦へ

2017年09月12日 12:32  AUTOSPORT web

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延長戦“オーバータイム”でトップの座を奪ったカイル・ラーソン(シボレーSS)
モンスターエナジーNASCARカップは9月9日、第26戦リッチモンドが行われ、カイル・ラーソン(シボレーSS)が優勝を飾った。また、チャンピオン決定戦“プレーオフ”に駒を進める16名も確定している。

 プレーオフ前のレギュラーシーズン最終戦となるリッチモンド戦では、前戦でレギュラーシーズンのチャンピオンを決めたマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)がレースを支配。レース残り10周の時点で2番手に4秒もの大差をつけてみせる。

 しかし、レース残り3周で後方を走っていたデリック・コープ(シボレーSS)がスピンしてクラッシュ。イエローコーションが導入され、ギャップがいったんリセット、レースは延長戦“オーバータイム”へ突入する。

 このタイミングで全車がピットに向かい、フレッシュタイヤで最後の2周へ挑むことに。リスタートとなる403周目、イン側トップにつけていたラーソンがアウト側のトゥルーエクスJr.を交わし首位に浮上。そのままファイナルラップへ向かう。

 すると、トップを追いかけるトゥルーエクスJr.とデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)のトヨタ勢同士が接触するアクシデントが発生。体勢を崩しハーフスピン状態に陥ったトゥルーエクスJr.は1コーナーアウト側のウォールにヒットして、ここでレースを終えることに。

 これでレースはイエローコーションとなるが、トップがファイナルラップに突入していたためレースの再延長はなし。イエローコーションのままチェッカーとなり、ラーソンが勝利を手にした。

 なお、このレースでは255周目のイエローコーション時に、コースに進入していた救急車がピットレーン入り口で停車するハプニングがあり、ピットに向かうマシンがこれを避けようとフルブレーキング。これを避けきれなかったマット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)が前走車に追突し、ラジエーター周りを壊すなど、混乱が起きる場面があった。





 2017年シーズンのNASCARは、これでレギュラーシーズンがすべて終了。次戦第27戦シカゴランドからチャンピオン決定戦“プレーオフ”が幕を開ける。

 従来のチェイスから改称されたプレーオフだが、基本的なルールは同じ。レギュラーシーズンで勝利したドライバーと、未勝利でもポイントの多いドライバーをあわせた16名で争われ、3レース毎に下位4名が脱落していく。

 各ドライバーが積み上げてきたポイントはプレーオフ第1ラウンドでは2000点にリセット。そこに各レースのステージ優勝などで獲得してきたボーナスポイントが加算された状態で争われる。

 9月17日決勝の第27戦からスタートするプレーオフ第1ラウンドに駒を進めたのは以下の16名だ。

・マーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ) 2053ポイント
・カイル・ラーソン(シボレーSS) 2033ポイント
・カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ) 2029ポイント
・ブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン) 2019ポイント
・ジミー・ジョンソン(シボレーSS) 2017ポイント
・ケビン・ハービック(フォード・フュージョン) 2015ポイント
・デニー・ハムリン(トヨタ・カムリ) 2013ポイント
・リッキー・ステンハウスJr.(フォード・フュージョン) 2010ポイント
・ライアン・ブレイニー(フォード・フュージョン) 2009ポイント
・チェイス・エリオット(シボレーSS) 2006ポイント
・ライアン・ニューマン(シボレーSS) 2005ポイント
・カート・ブッシュ(フォード・フュージョン) 2005ポイント
・ケイシー・ケイン(シボレーSS) 2005ポイント
・オースティン・ディロン(シボレーSS) 2005ポイント
・マット・ケンゼス(トヨタ・カムリ) 2005ポイント
・ジェイミー・マクマレー(シボレーSS) 2003ポイント