瀬々敬久監督の映画『ヘヴンズ ストーリー』のBlu-rayとDVDが12月6日にリリースされる。
2010年に劇場公開され、『第61回ベルリン国際映画祭』国際批評家連盟賞などを受賞した『ヘヴンズ ストーリー』。家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、1人息子を育てながら復讐代行を副業にする警官、理由なき殺人を犯した青年、その青年と家族になろうとする女性など20人を超える登場人物で復讐の先にある再生を描く。全9章構成で、上映時間は4時間38分となる。
出演者は、寉岡萌希、長谷川朝晴、忍成修吾、村上淳、山崎ハコ、菜葉菜、栗原堅一、江口のりこ、大島葉子、吹越満、片岡礼子、嶋田久作、菅田俊、光石研、津田寛治、根岸季衣、渡辺真起子、長澤奈央、本多叶奈、佐藤浩市、柄本明、人形舞台 yumehina、百鬼どんどろら。脚本は佐藤有記、音楽は安川午朗が担当した。
Blu-rayとDVDの共通特典には、特製アウターケースや、撮影中のスチル写真などを掲載したブックレット、新規撮影映像を予定。DVD上下巻のレンタルも同時にスタートする。瀬々敬久監督は劇場公開から7年越しの初ソフト化について、「映画上映にこだわってきましたが、これを機会に『ヘヴンズ ストーリー』の、また新しい体験が広がっていくことを期待します。なお上映は、今後も続けていきたいと思っています。そして、決して一元化でなく様々な選択肢のある状況を、引き続き目指していきたいと思っています」とコメントしている。
なお12月2日から東京・新宿K's cinemaで同作のアンコール上映を開催。会期中には、ゲストの来館を予定している。詳細は後日発表。
■瀬々敬久監督のコメント
『ヘヴンズ ストーリー』はこれまで7年の間、上映されてきました。その間、見に来ていただいた方々、そして上映に携わっていただいた方々、ありがとうございます。この7年の間で、時代も少し変わりました。映像の需要は配信へと進み、モノとして映像を所有するということがいつ終わるかもしれないというのが趨勢です。そんな時流の中、これが最後の機会とも考え、この映画をDVDやブルーレイとして、それぞれの場所で見ていただけるよう決めました。映画上映にこだわってきましたが、これを機会に『ヘヴンズ ストーリー』の、また新しい体験が広がっていくことを期待します。なお上映は、今後も続けていきたいと思っています。そして、決して一元化でなく様々な選択肢のある状況を、引き続き目指していきたいと思っています。