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朝井リョウの小説『何者』が阿部顕嵐主演で舞台化 演出は丸尾丸一郎

2017年09月11日 13:11  CINRA.NET

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朝井リョウ『何者』表紙
朝井リョウの小説『何者』が舞台化。11月25日から東京・天王洲銀河劇場で上演される。

22歳の男女5人が就職活動を通じて自分が「何者」かを模索する様を描いた『何者』。2016年には佐藤健主演で映画化もされた。

冷静で無口な主人公・二宮拓人役に阿部顕嵐(Love-tune、ジャニーズJr.)、留学帰りの小早川理香役に美山加恋、理香と同棲している宮本隆良役に長妻怜央(Love-tune、ジャニーズJr.)がキャスティング。また拓人とルームシェアをしている元バンドマンの神谷光太郎役を鈴木勝大、光太郎の元恋人・田名部瑞月を宮崎香蓮、拓人のサークルの先輩・沢渡役を小野田龍之介が演じる。演出は丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)、脚本はドラマ『貴族探偵』『僕のヤバイ妻』などの黒岩勉が担当。

単独初主演となる阿部顕嵐は「拓人役を他の『何者』でもなく僕が演じて良かったと言って頂ける様に、拓人の人生を生きて全力で役と向き合いたいと思っています」とコメント。美山加恋は「私は就活はしていないのですが、きっと悩みや考え方が似ているところもあるはず。劇場でリアルなものを届けられるようじっくり稽古していきたいです」、長妻怜央は「しっかりと爪痕を残し僕の座右の銘である『常に全力投球』の言葉を忘れずに精一杯頑張っていきます」とそれぞれ意気込みを語っている。

■阿部顕嵐のコメント
初めての外部舞台の主演、そして「何者」の拓人役を演じると聞かされた時は、驚きと喜びが混じり合った複雑な気持ちになりました。原作「何者」を読んでみて、拓人の第一印象は余裕がなく斜に構えていてプライドが高いと感じました。拓人は大学生であり就活生。僕自身も現役大学生なので拓人と分かり合えるポイントは多々あると思います。ですからよりリアルに大学生、就活生としての心の不安などを共感して貰えるように演じたいと思っています。拓人役を他の「何者」でもなく僕が演じて良かったと言って頂ける様に、拓人の人生を生きて全力で役と向き合いたいと思っています。

■美山加恋のコメント
同世代が多いお芝居なのでどんな掛け合いや空気感になるか楽しみです。
登場人物たちも丁度同世代。私は就活はしていないのですが、きっと悩みや考え方が似ているところもあるはず。劇場でリアルなものを届けられるようじっくり稽古していきたいです。
ぜひ劇場で「何者」の世界を共有していただければと思います。

■長妻怜央のコメント
「何者」という作品に出演させていただけるという話を聞いた時、嬉しいと同時に注目されている作品なのですごいプレッシャーも感じました。就職活動に悩むリアルな日常の雰囲気を表現するのは難しいと思いますが、演出家さんや共演者の方々の助けを借りながら、精一杯頑張ります。僕が演じさせていただく宮本隆良という人物は、僕とは違ってハッキリ自分の考えを他人に伝える力があり、しっかり自分の理想を持っている人だなと思いました。しかし逆に、プライドが高いところは似ていると感じました。彼と僕の違う所と似ている所を研究し、自分なりの宮本隆良を演じていきたいと思います。しっかりと爪痕を残し僕の座右の銘である「常に全力投球」の言葉を忘れずに精一杯頑張っていきます。同じグループの阿部顕嵐とはライバルの気持ちでお互いを高め合っていきたいです。

■鈴木勝大のコメント
神谷光太郎という人物に対して僕が思うことは、羨ましいなということです。ふわふわしているように見えて芯がある、天真爛漫なのに愛される。なんだかこいつズルいな!と感じました。
でも、そんな光太郎にも夢との向き合い方の中で生まれた心の傷や闇を感じました。そこに向き合いながら光太郎が何者かを考えていければと思います。

■宮崎香蓮のコメント
就活中の友人たちには、読ませられない。
原作を読んだとき、そう思いました。
わたしは就活を経験したことがありませんが、「自分を見つめ直すこと」をしている友人達は本の中の登場人物たちと同様に、とても苦しそうだったからです。リアルで、怖くて、面白い、故に大好きな小説。その舞台化に携わることができて本当に嬉しいです。
わたしも、自分を見つめ直し、苦しみたいと思います。是非劇場に観に来てください。

■小野田龍之介のコメント
『何者』舞台化に携わる事が出来て光栄に思います。就活を経験した人、誰しもが「ドキッ!」とさせられる物語かと思います。映画版も舞台のように作られていたので、この作品が舞台化された時どの様になるのか楽しみです。

■朝井リョウのコメント
『何者』を執筆していたころとは、作品に出てくる【就職活動】や【SNS】等のキーワードを取り巻く環境は大きく変化しています。そんな中、小説、映画、舞台と作品自体も変化できる機会に恵まれたことをとても幸せに思います。キャスト・スタッフの方々が『何者』をどのようにアップデートしてくださるのか、期待しています

■丸尾丸一郎のコメント
僕も就職活動をしたことがある。履歴書の長所を書く欄に「僕は味噌汁の味噌になれます。様々な具材をまとめあげ……」などと書いた気がする。舞台「何者」に沢山の素晴らしい具材が集まってくれた。主人公・二宮拓人を演じる阿部顕嵐さんとは初めてだが、拓人役に通じる繊細な雰囲気と内に秘めた熱い心を感じ、一緒に作り上げていく作業に今からワクワクしている。他にも、美山加恋さん、長妻怜央さん、鈴木勝大さん、宮崎香蓮さん、小野田龍之介さんと、原作にリアルな世代の力のある方々に集まって頂き、素晴らしい「何者」の味付けが出来る事を確信している。