モノに対する価値観は人それぞれ。だが、人に何かを貸すときは、ちょっと用心しなければいけないかも知れない。
先日のはてな匿名ダイアリーに「銀行でもらったタオルを使い続ける友人」という投稿があり、注目を集めた。投稿者は、友人の家に泊まった際、銀行でもらった安っぽいペラペラの粗品タオルを洗顔用に渡されて驚いたという。
「銀行タオルを渡すのもどうかと思うけどその生地がペラペラなの。ローラーで伸ばしたの?と聞きたくなるくらい薄いの」
と、ドン引きしている。(文:okei)
「嫌がらせのつもりでこんなゴミ渡したの?」と問う
投稿者は「実家の母ならば論外と言うだろうけど」と、暗に裕福な家庭で育ったことを匂わせつつ、「私はもったいないからちゃんと使う」とのこと。
いわく、あんなものでも2・3回ならまだ使えないこともないが、洗っても3回が限度。保水力もふわふあ(原文ママ)感も認められないレベルになるので、「ゴミ」だと言い切っている。「油汚れを拭くのに再利用してから捨てる」と付け加えたのは、モノを粗末にはしていないと言いたいのだろうか。
驚くことに投稿者は、「嫌がらせでこんなゴミを渡したのか」と友人に問いただし、逆にびっくりされている。友人の家ではふつうに使っていることを知ると、さらにこう見下していた。
「彼女の実家は私のとこ以上に豊かなのに。多分成金なんだと思う」
これに、はてなブックマークは500近くつき、投稿者に対する批判や呆れるコメントが相次いだ。
「粗品タオル、たった三回の洗濯で捨てちゃうの!?この増田(投稿者)は金の無駄遣いがすごそう」
「本物の金持ちは金と物の価値を大事にするから『ださい』『格好悪い』という理由で物を粗末にしない」
「手指や身体拭くのにあの薄いタオルが丁度いいんだよなあ。和手拭いだと吸水性悪いし」という、堂々の薄手タオル派もいる。
ちなみに筆者宅でも粗品のタオルはふつうに使っており、何回洗濯したかわからない。たしかにペラペラだが吸水性はあるし、薄手のほうか使いやすい場面もあるため、ここまで否定されると驚いてしまう。「成金」という表現は、自分より裕福な友人に対するコンプレックスの顕れだろうという見方もあり、妙に納得してしまった。人の家に行くたびにインテリア等の品定めをしていそうでコワイ。
大切に思われてない?「お客様にはちょっといいタオルを出すもの」
ただ、お客さんに粗品タオルを出すかというとちょっと微妙だ。若い友人同士ならあるかもしれないが、中年である筆者は多少の見栄や礼儀もあり、使い古しのペラペラタオルは出さないと思う。
「お客様にはちょっといいタオル(新しめとかふかふかとか)出すもんだと思ってたけど、とすると、増田氏(投稿者)は身内扱いなのか、客と思われてないか…」
というコメントもあったように、投稿者は「大事な客・大切な友人と思われていない」という指摘も多かった。いずれにしても、タオルひとつで「嫌がらせ?」とまで言われなきゃならないとは、面倒くさい関係である。