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DTM第14戦:激しいトップ争いを制しウィケンスが今季初勝利。タイトル獲得に望みを繋げる

2017年09月11日 10:52  AUTOSPORT web

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チームクルーと今シーズン初勝利を喜ぶロバート・ウィケンス
DTMドイツ・ツーリングカー選手権がニュルブルクリンクで開催。10日に行われた第14戦は、ロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)が今シーズン初勝利を飾った。

 前日のリベンジとばかりにマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が予選でポールポジションを獲得。ポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)が0.116秒差で2番手、ウィケンスは3番手につける。

 7万8千人が駆けつけた決勝レース。好スタートを見せたのはディ・レスタ。ウィットマンを交わしホールショットを決める。4番手スタートのルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)もウィケンスを抜き3番手に。


 1周目終わりで後方にいたアウディ勢のマイク・ロッケンフェラーとレネ・ラストはタイヤ交換へと向かう。

 ウィットマンを激しく攻めていたアウアーだったが6周目に単独スピン。コースに復帰するも優勝争いから脱落。後方の脅威がなくなったウィットマンはトップを行くディ・レスタに遅いかかかる。

 3番手のウィケンスは13周目終わりでピットインへ。


 テイル・トゥ・ノーズで争うディ・レスタとウィットマン。15周目の1コーナーでウィットマンがインを差しトップを奪い返す。16周目終わりでふたりは同時にピットインへ。

 ウィットマンはタイヤ交換組のトップでコースへと復帰。作業が少し遅れたディ・レスタはアウグスト・ファーフス(BMW M4 DTM)、ウィケンスの後ろでピットアウトする。

 18周目にウィケンスはファーフスを交わすとその勢いで19周目の1コーナーでウィットマンを攻略。


 2番手に下がったウィットマンだが、ウィケンスについていき27周目の1コーナーでインを狙う。しかし、ウィケンスはウィットマンのアタックを死守。トップを譲らない。

 全車がピットインを終えた32周目、トップはウィケンス、2番手にウィットマン、3番手にディ・レスタ、タイヤ交換を遅らせたブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM)は4番手、5番手にマーロ・エンゲル(メルセデスAMG C63 DTM)が続く。

 ディ・レスタは36周目にウィットマンを攻略し2番手に浮上。前を行くウィケンスを狙うもオーバーテイクにまでは至らず。トップを守ったウィケンスが今季初勝利を飾った。

 2位にディ・レスタ。3位は終盤シュペングラーのアタックを守り切ったウィットマンが入った。


「自分の情熱があるからレースをしているんだ。今は目標を決めていないよ。今週末の前までは上位から遠くのポジションに居たけど、少しだけタイトルを争うポジションに今は近づけたよ」とウィケンス。前日の第13戦では16ポイント、そして第14戦を勝利しさらに26ポイントを加えて合計100ポイントでシリーズランキングも9位に上がった。

 トップは136ポイントでマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)。このレースで8ポイントを加え、ノーポイントに終わったアウアーとラストとの差を広げた。ランキング4位はウィットマン。優勝こそないものの、昨年の王者は地道にポイントを重ね逆転でのタイトルを虎視眈々と狙っている。

 残り2ラウンド4戦となった2017年のDTM。次戦はオーストリアのレッドブルリンクで開催される。