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ガスリー、スーパーフォーミュラ第5戦決勝はソフトタイヤの「デグラデーションがカギだ」。3列目から表彰台を狙う

2017年09月09日 23:42  AUTOSPORT web

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ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)
スーパーフォーミュラ第5戦オートポリス、今季初めて前戦ウイナーとしてレースウイークを迎えたピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)は予選5番手。「いい予選だったと思う。明日はポディウムを狙いたい」と、2戦連続の表彰台登壇に向け、虎視眈眈の様子で予選日を振り返った。

 Q1が7番手、Q2は4番手、そしてQ3を5番手と、安定した順位で予選3セッションを走り終えたガスリーは、「いい予選だったと思うよ。最終的に僕が5番手で、ナオキ(山本尚貴)が7番手。ポールポジションを争えるほどの力は、今日の我々のマシンにはなかったけどね」という実感を語った。

 前戦優勝時には、ホンダのシーズン後半戦仕様エンジンの素晴らしさを強調していたガスリー。今回は同じホンダユーザーの野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得した。それについては「ノジリは速かったし、良いラップを決めたと思う。おめでとうと言いたい」と素直に脱帽する。

 ライバルとしての礼儀が含まれるのはもちろんだが、ひとつ勝ったことによる精神的な余裕も感じられるところだ。また、チームメイトの山本より前で予選を終えられたことも、ガスリーに一定の満足感をもたらしているように思える。

 今回も前戦もてぎ同様に“ソフトあり”のドライタイヤ2スペック制での施行。オートポリスでのソフトの感触は「リアリー、ソフト(笑)。セクター2まではグッドなんだけど」。ガスリー的には1周フルアタックもたない印象もあったようだ。決勝に向けても「タイヤに関してはとても難しいよね」と話す。

「(ソフト)タイヤにとってタフなレースになる。やはりデグラデーションがカギだし、明日の朝のフリー走行でもしっかり仕事をする必要があるね。でも、とても面白いレースになるとも思うし、とにかくやってみよう、という感じかな」

「予選5番手はレースに向けて悪くない位置だし、もてぎでは4番グリッド発進から僕たちは勝っている。明日はいいスタートを切って、ポディウムを狙いたい」

 積極的に勝利を狙うというところまでの感触は今回まだないようだが、予選後は(いつものように)真剣にデータと向かいあいつつ、F3の土曜決勝のスタートをテレビ画面でチェックしたりもしていたガスリー。星学文エンジニアらとのディスカッションも長く続いていた。もちろん、勝利の可能性も追求し続けている。

 前回は自分の判断に基づくタイヤ戦略が、結果的に自分より上位グリッドのマシンとは“逆”になった。はたして今回のガスリーは、日曜朝の走行を経て、どんな判断を得て決勝に臨むのだろうか。