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三陽商会がアウトドアブランド立ち上げ 新販路で脱百貨店目指す

2017年09月09日 17:53  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ナビゲーターを務める木村東吉 Image by: FASHIONSNAP
三陽商会が、来春から展開を開始する新アウトドアブランド「ファイブレイクス・アンド・エムティー(5LAKES&MT)」を発表した。


 「ファイブレイクス・アンド・エムティー」はアウトドアライフに共感を持ち、ファッションにこだわりのある健康志向の都会人をターゲットにした新ブランド。ブランド名は富士五湖から由来し、カットソーやアウターなどのアパレルや小物、雑貨などをカヌー、トレイル、ベースキャンプのカテゴリーで展開する。ユニセックスで展開し、価格帯は1,300円~3万8,000円ほど。 ブランドには河口湖在住のアウトドアエッセイストで「ポパイ」や「メンズクラブ」でモデルとしても活躍した木村東吉が"ナビゲーター"として商品開発に参画。「過去に海外のアウトドアメーカーの高性能ウエアを着ていたこともあったが、アウトドアを楽しんだ後にでも買い物やカフェに寄れるようなデザイン性もある"ちょうどいい"ウエアがなかった(木村)」ことからブランドのコンセプトを組み立て、機能性を備えながらもライフスタイルウエアとして着れるような商品ラインナップをそろえる。 三陽商会はこれまでスポーツアパレルの展開はあったがライフスタイルを掲げるアウトドアブランドの展開は初。担当者は「これまでは販路含む展開計画が固まってブランドが始動するケースが多かったが、今回は『コト』を通じたブランドのコミュニケーションに力を入れている。大きな広告を打つような販促でなく、コミュニティーに根ざしたブランディングをしていきたい」といい、従来とは異なった「実験的」なアプローチを採っていくという。卸先は同社ブランドの主要な流通先である百貨店でなく、セレクトショップやアウトドア専門店およびECでの展開を予定。来春には、木村主導でトレーラーショップを河口湖に出店し、実際のアウトドアシーンでの訴求にも力を入れていくという。