ルノーF1チームのニコ・ヒュルケンベルグは、イタリアGPの雨の予選を振り返り、F1ウエットタイヤを改善し、あれぐらいのコンディションであれば走れるようにする必要があると語った。
イタリアGP予選は、開始からたった数分でハースのロマン・グロージャンがハイドロプレーニングを起こしてクラッシュしたため、赤旗が発動されて中断となった。
レースディレクターであるチャーリー・ホワイティングがコンディションが危険であると判断し、セッションは2時間半先延ばしされたため、その間、ドライバーは集中力を維持しなければならず、ヒュルケンベルグは“苛立ち”を感じたという。
「マシンに乗ったり降りたりするたびに、ヘルメットを着けたり脱いだりしていた」とヒュルケンベルグはドイツのSport1に語った。
「かなり遅れると分かった時には、待っているよりもましなことをしたいと思った。たとえば仮眠するとかね」
30歳のヒュルケンベルグは、イタリアGP土曜日のコンディションは、ウエットでの性能がより優れたタイヤなら走行できたと考えている。
「雨はそれほど強くなかったし、水たまりもほとんどなかった」とヒュルケンベルグは主張した。
「問題は、タイヤが一定の水量しか排水しない作りになっていることだ。そのために、ハイドロプレーニングが簡単に起こり得る。もちろんドライバーはそんなことは望んでいない」
「チャーリー・ホワイティングに選択肢はほとんどなかった」
「将来、ピレリと共にこの状況を改善していかなければならないと思う。なぜなら過去には、他のメーカーのタイヤでなら、似たようなコンディションでも走行できたからだ」
「一年のなかでテストの機会が十分にないことが問題だ。当然ウエットトラックでのテストも十分ではない。だからピレリにとって改良するのは簡単ではないんだ」と彼は認めた。